見出し画像

山を越えて、太陽の下で働くチャレンジャー!アモスさんにインタビュー!

この記事は全文公開です。
ミャンマーの難民の子供たちのためサポートよろしくお願いします!

(インタビュー:2019年7月)

TANQ-JOBライター渡部みどりのインタビュー記事第9弾!
トレッキングで生きてゆく、マレーシアのトレッキング会社の社長さん、アモスさんにインタビューしてきました!
オフィスの外での、太陽の真下の仕事とは?

画像1

アモス・ホー。中国語名「何敬耀(ホー・キン・ヨウ)」
オープンスカイ・アンリミテッドというハイキング・トレッキング会社を
起業。

アモスさん:クアラルンプールの東南に位置する地域で生まれ育ち、5、6歳の時から自分の家の後ろにある山、ジャングルの中を探検しました。高校、大学生の時にはなんどもトレッキングに行きました。なんども山道で迷子になったことがあります。道がない場所はナイフを使って草を切って道を開いたこともしょっちゅうです。大学生の時に長期のヒマラヤ山脈でトレッキングキャンプ(18日間)に行ったこともあります。

画像2

ヒマラヤ山脈トレッキングキャンプ

アモスさん:トレッキングとは高いところに登る登山とは違って、無理して高いところに行かない山歩きです。登山ほど特別な機材などは必要がなく、長時間歩き続けるため体力がつきます。日本で山歩きというと、舗装された山道をひたすら歩くというイメージが強いかもしれませんが、マレーシアではトレッキングコースのほとんどが舗装されていないジャングルの道です。

画像3

アモスさんと一緒に行ったトレッキング。
四つん這いになるシーンも。

現在の仕事

アモスさん:2003年にマレーシアにあるモナッシュ大学に入学して、ファイナンスを学びました。2007年に卒業してまず最初には銀行に入りました。銀行に勤務した後、オフィスに座っている仕事は自分に合わないなと思って、ハードに働いて貯金し、入社から4年後に辞めて自分でオープンスカイをオープンしました。自分がお客さんを連れてトレッキングコースを案内します。最初は自分が好きなハイキングで生活していけるか試してみたいという考えでした。

画像4

アモスさんのトレッキングツアーのシーン

アモスさん:最初は友人・知人を誘ってトレッキングサービスを実施して、そのあと口コミで観光客などがどんどんきて予約も増えました。2年ほど貯金を潰して生活して、やっとビジネスが軌道に乗ってきた頃に貯金がなくなりそうになってもう一度銀行に戻り、今のビジネスを断念しようかと思いましたが、諦めないで、フルタイムでこの仕事をしようと思いました。

現在、創業6年目でピークシーズンには 毎日トレッキングの案内をすることもあります。
ピークシーズンは7-8月と11-12月で、毎日ツアーにでる時はヘトヘトです。でもトレッキングが好きなので続けます。(笑)

僕はビジネスを始める前に、ジャングルの中での応急処置トレーニングコースにも行きました。2週間インドのジャングルの中でいろいろな状況を予想し、怪我や災害が起こった状況を予想する訓練です。例えば、ジャングルの中で怪我をして、レスキューが到達するまで何時間、または何日もかかる場合を予想し、その間生き延びるために訓練します。応急処置、テントを安全に立てて、食料の調達仕方などを学びました。普段のツアーでも何が起こるかわからないので、予想できないことを予想し準備します。

画像5

アモスさん:ここまで成功させることができたのは、自分のファイナンスの知識が会社を経営していくのに役立ったのと、ちょうどビジネスが軌道に乗ってきた頃にマレーシアでも健康やリフレッシュのためにトレッキングやウォーキングをすることが流行りはじめたからだと思います。

さらには自分が選んだトレッッキングコースがよかったというのもあるとおもいます(笑)ハード過ぎず、しかし最後にとても満足できるものがあるコースを選んでいます。例えば、1100メートルの山を登り、頂上には素晴らしい景色が待っています。

学び

アモスさん:大変だったのはビジネスオープンし始めにお客さんが少なかった時が一番苦しかったです。マーケティングや宣伝がとても難しかったです。

他にはトレッキング中には何が起こるのかわからないので、自分もお客さんも怪我をしないように気をつけるしかありません。何が起こるのかわからないことに対して準備するのはとても大変なことです。そのために自分が行ったトレーニングを思い出して、追加の機材を持って行くことが重要です。万が一トレッキング中に天候が悪化したり、怪我したりして、前にも先にも後戻りできない場合のための食べ物や、水、テントなどを全てのツアーで用意しています。

モットー

アモスさん:私のモットーは「毎日いいことが起きるように願いながらも最悪の状態の準備をしておく」です。トレッキングにはいつでも追加で機材を持って行ったり、いつ何が起こっても準備ができています。トレッキング中に岩が落ちてきて、頭から血を出すほどの怪我をした時には自分で応急処置をしなければいけません。(これは実際に起こりました)

天候、運などは自分でコントロールできません。そんな時には自分のいる状況をみて冷静にできることを考えてください。コントロールできないことに対してイライラするよりもできることをやったほうがずっと効率が良いです。起業するならファイナンスを学ぶと、助けになりますよ。

オープンスカイ・アンリミテッド

KL周辺のいろいろなアウトドアアクティビティを体験できます。
トレッキング・キャンピング・アウトドアクライミングなどなどのサービスを提供します。
オープンスカイ・アンリミテッドのホームページはこちら
トリップアドバイザーのページはこちら
マレーシアに来てトレッキングに興味がある方はぜひアモスさんに連絡してください!

ここから先は

0字

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?