マレーシア女性初の熱気球パイロット!アティカさんにインタビュー!!
この記事は全文公開です。
ミャンマーの難民の子供たちのためサポートよろしくお願いします。
(インタビュー:2019年3月)
みなさんは熱気球に乗ったことはありますか?普段の生活から離れてどこか遠くに行きたいと思ったことはありませんか?(ちなみに私はなんどもあります。笑)
今回は熱気球を操るパイロットに会ってきました。
アティカさんの紹介
マレーシア女性初の熱気球パイロットで、AKA BalloonとMyBalloon Adventureという会社を姉妹で経営しています。
マレーシアで熱気球について多くの人に知ってもらうために活動しています。
Nur Atiqah アティカさん
マレーシア、クアラルンプール在住で2015年に熱気球パイロット資格取得。1989年生まれ。
なぜ熱気球パイロットになろうと思ったんですか?
父の影響です。父がヨーロッパへ行ったときにスウェーデンで熱気球に乗り、バルーニング(熱気球に乗って、操縦すること)に興味をもち大好きになったそうです。当時マレーシアには熱気球はなかったため、公務員の職を早期リタイヤしイギリスでのトレーニングを経てパイロット資格をとりました。さらに、親友とAKA Balloonという会社を立ちあげました。AKAは創立者3人のイニシャルです(Kがアティカさんのお父さんの名前のイニシャルだそうです)。
私たち姉妹は父に連れられて小さい時から気球に乗りました。子供の頃は、頭上で火が燃えている中バスケットに乗って空を飛ぶのは怖かったです。
父はバルーニングとAKA Balloonをもっと広めるために、2009年にマレーシア初の熱気球イベント、MyBalloonFiestaをプトラジャヤで行いました。世界中から集まった気球が一斉に飛び立つのを見て「バルーニングがやりたい!」とはっきり自覚しました。2015年に姉妹でスペインへトレーニングを受けにいき熱気球パイロットの資格を取得しました。
AKA BalloonとMyBalloon Adventureという2つの会社はどんなサービスを提供しているんですか?
父が2012年に亡くなった後、私たち姉妹が父が始めた事業を引き継ぎました。
AKA Balloonではペナンとプトラジャヤで国際熱気球フェスタを開催します(ペナンとプトラジャヤはいずれもマレーシア国内の都市の名前です。)。
またコーヒーの広告の中で熱気球をあげたりと企業マーケティングに協力します。企業やブランドの広告をつけた熱気球を飛ばすことも行います。日本企業も、マレーシアで熱気球を使ったマーケティングに興味があれば連絡ください。
MyBalloon Adventureでは一般の人たちへ、熱気球フライトの体験を提供しています。日本人のお客さんも多いです。マレーシアに来た時には是非熱気球に乗ってくださいね。
父がイギリスから指導者を連れて来て熱気球ビジネスをはじめなかったらマレーシアでバルーニングが行われることはなかったと思います。マレーシアの熱気球の歴史は父からスタートしたと言えると思います。私たちは、さらに多くの人に熱気球について知ってもらいマレーシアを日本のようにバルーニングが盛んな国にしたいです。
AKA Balloonの熱気球が使用されたコーヒーの広告
熱気球の分野では日本とマレーシアはどう違うんですか?
マレーシアには熱気球パイロットはまだ数人しかいません。私と妹はその数人の一人で、父はマレーシア初の熱気球パイロットでした。パイロットになるための教育システムもまだないので、マレーシアで熱気球パイロットになろうと思うと、海外でトレーニングを受けなければなりません。
反対に、日本には日本気球連盟という団体があり、全国に約1000人パイロットがいます。競技大会で好成績をおさめるパイロットや世界記録(最長飛行時間)を持つ日本人パイロットがいます。
日本の熱気球「タコ」が見える
会社を運営する上で今抱えているチャレンジはなんですか?
コスト(お金)、天候、さらに人々に熱気球が知られていないことです。
コストでは、熱気球を維持して飛ばしたり、MyBalloon Fiestaというイベントを継続するにはお金がかかります。今回のイベントでは11カ国から20機の熱気球の参加がありました。本イベントはプトラジャヤ(行政)と企業にサポートしてもらっていますが、より多くの企業スポンサーから協力が得られ、より多くの人に熱気球について知ってもらいMyBalloon Fiestaに足を運んでもらえるようにしたいです。
また強風などの天候条件によっては、熱気球を飛ばせない場合もありますし、予定していた時間・場所に離陸したり到着したりするのが難しい場合もあります。多くの人が熱気球について知らないので、知らないことが原因で理解や解釈の行き違いが生じることもあります。
(参考メモ:世界の大きなバルーンフェスティバルでは500をこえる熱気球が集まり、80-90万人のお客さんが集まるそうです。)
今後の目標は何ですか?
インターナショナルバルーンフェスティバルへの参加準備や(個人のスキルを上げるため)練習する他、AKA BalloonとMyBalloon Adventureの二つの会社をもっと大きくして、より多くの人にバルーニングに興味を持ってもらいたいです。興味を持った人たちがマレーシア国内でバルーニングのトレーニングが受けられるように教育システムを作ることも考え仲間と準備を進めています。
アティカさんに連絡を取りたい方は下記へお願いします
AKA Balloonのリンクはコチラ→マーケティングや広告で熱気球を
活用したい場合
akaballoonsb@gmail.com
MyBalloon Adventureのリンクはコチラ→マレーシアで熱気球に乗りたい
場合
info@myballoonadventure.com
まとめ
今回のインタビューで、アティカさんのお父さんのように前例がないことにチャレンジし、人と協力して夢やイベントを実現させていくのに、自分の「好き」という気持ちの重要性がわかりました。アティカさんのモットーは、「何事も絶対どうにかなる。諦めない。」だといっていました。
アティカさんと一緒にいた時間に熱気球やバルーニングについてたくさんのことを学びました。バスケットに乗り、風を感じながら空を飛ぶのは鳥になったようで、私も熱気球のパイロットになってみたいです!
プトラジャヤでのバルーンフェスタ(MyBalloonFiesta)
フェスタに来ていた台湾のパイロットとチームの方達(かわいいクマさんのTシャツをきていました!!)
熱気球のおもしろ発見
熱気球は上下に移動し高度を変えることはできるが、進む方向は風まかせです。
1年中暑いマレーシアでは、秋冬など涼しいまたは寒い季節のある日本と比べて熱気球を飛ばすことが難しいです。なぜなら、熱気球を飛ばす力を作るには内と外の気温差が80度以上必要です。熱気球の生地は内部温度が120度以上になると痛みます。暑いマレーシアでのバルーニングは 早朝、日の出の時間帯が一番適しているそうです。
日本気球連盟のリンクはコチラ→熱気球パイロットに興味がある、
熱気球イベントを見たい場合は、日本気球連盟のホームページを参考にしてください。
ここから先は
¥ 500
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?