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Sus-Mask! チェンマイから福岡へ

先日、久しぶりにタイのチェンマイから連絡があった。親子2代に渡る長〜いお付き合い友人夫婦からで、かの地もコロナで徹底的なロックダウンの最中だと云う。日本はどうなってるのよ、心配だわ......ドイツの友人からのメールと同じである。〜いやぁ、もう運を天に任せて生きてるって感じ。検査はしない、保障はしない。根性で乗り切ろうニッポン!  だからね....... 

さて話は.....マスクでした!!!  私がマスク2枚の屈辱の中で、毎晩のように布マスクの型をとっている中、彼らもチェンマイで武士の笠貼りのごとく、マスクの試作に明け暮れていたのだと云う。タイでも外国人観光客が激変し、お土産の布製品を作っている工房が立ち行かず、さらに日本から縫製注文もストップしていて、小さな縫製工房が支払いも滞ったままで死活問題...... そんな中で、日本向けに細かい技術指導をしながら布マスクを完成させたと云うのである。もともとメディアの仕事をしているふたりの心意気に元気を貰った。それにしても、時を同じくしてどちらもマスク縫いとはね。

このマスクは、Sustainability(持続可能な)からSus Maskと名付けられた。すでに北海道で大口取引にこぎ着けていると云うから仕事が早い。これからTV取材もされるのだそうだ。工房を助けるにはまとまった数の取引が必要である。でも体制を整えるには時間も掛かる。当面は1ヶ月千枚が限度らしい。私に出来る事は?多少なりとも経験のあるオンラインショップかもしれない...... 日本で売れているという実感はチェンマイの職人さんたちの大きな喜びになるのだと云う。

コロナ危機の中で起きているさまざまな不公平、理不尽なことへの憤り、怒り、悲しみをマスクに込めて希望に変えよう!なんて云うと、良い子の作文みたいになるけれど、どこかの誰かと繋がっていると云う感覚の心地よさ、コロナから開放された時、その先にある何かを掴めるのではないかという期待感にちょっとワクワクする。つまりこれは終らないマスク、持続可能なマスクなのだ。加えて、マスク2枚の屈辱を跳ね返そうではないか.....とも思う次第である。


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昨日、Sus Maskが届いたのでただ今、装着中である。肌に心地よく適度なゆるみがあって眼鏡が曇らない、爽快である。試作に費やした武士の執念、お見事! 私はこれからオンラインショップの準備をしよう。マスクは新しいコミュニケーション・ツールになるのだ! 何より、作り手と繋がっている心地よさが、コロナとの煮詰まった日々にそよ風をもたらしてくれた。

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