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遊びと学び、私たちのこどもの城_小川仁美さん

元「えひめこどもの城」児童厚生員 小川仁美さん

来れば、いつだって
新たな発見や学びがある


― えひめこどもの城(以下、こどもの城)と関わるきっかけは?
愛媛大学の学生だった頃、こどもの城で子どもたちにボートの漕ぎ方を教えるイベントに参加しました。スタッフの人たちの働く姿がとてもキラキラしていて、その時、「ここの職員になりたい!」と思ったんです。まずはボランティアスタッフとして関わり始め、大学を卒業してから、目標だった職員になることができました。

― こどもの城ではどんなお仕事を?
子どもが大好きだったので、子どもたちの遊びを指導する児童厚生員になりました。愛媛の伝統産業にちなんだハンカチの藍染め体験や、好きな食べ物や食べたいものを、色紙や綿など身近な素材を使って作る体験など、いろんな企画を考えるのが楽しかったですね。


現在、5人のお子さまを育てている小川さん。こどもの城へは「子どもたちが思うより先に行きたくなります」

― いろんな体験ができるのも、こどもの城の魅力ですね。
クッキングや陶芸などのコーナーを担当したのですが、私にとって初めての経験で、私自身の学びにもなりました。陶芸や木工は特に、職人さんが使うような本格的な道具を使った作業も行います。そうやって私たちが整えたコーナーの中から、子どもたちは「自分でしたいこと」を見つけて取り組みます。そこから自主性が育ち、集中力や創造力、工夫する力が養われます。最後までやり遂げられると新しいことに挑戦する意欲が湧いてきます。子どもたちが経験から得るものを、私自身、たくさん感じてきました。

― 結婚式をこどもの城でされたそうですね。
2年間、職員として働いた後はこどもの城の昆虫教室の運営スタッフになりました。その時、講師をしていたのが今の夫です。こどもの城が縁で出会いましたし、晴れの姿を、大好きなこどもの城でスタッフさんに見届けてもらいたくて、結婚式をこどもの城で挙げることに決めました。来場者の皆さんも一緒に祝福してくれた、あの幸せな光景はいつまでも色あせない思い出です。


小川さんが、インタビュー中に結婚式のアルバムを見せてくれました

― こどもの城と、今のつながりは?
こどもの城を辞めた後も、子どもたちと一緒によく遊びに来ます。室内も室外も、遊具やアスレチックが充実しているので、どんな天候でも楽しめます。イルミネーションで彩られる冬は、朝から夜までいます! ボブスレーやカートなど実は大人も夢中になるものもたくさんあるんです。
 
― 小川さんにとってこどもの城はどんな場所ですか?
ここに来たら子どもたちは自由に駆け回っています。子どもが安心して遊べる場所ですし、大人にとってもホッと一息できる場所。子どもも大人も新たに得るものがたくさんあります。1人でも多くの方に来園してもらい、その良さを感じてもらえたらうれしいですね。

イルミネーションの準備が進む敷地内を、小川さんと一緒に歩きました


小川仁美
元えひめこどもの城児童厚生員。愛媛大学を卒業後、2005年から2年間、えひめこどもの城の児童厚生員として勤務。その後、同施設の昆虫教室の運営スタッフとして10年間携わる。現在は他施設で保育士として働く5人の子どもの母。

【インタビュアー】ひめラー:加藤 翔、福原 真季、山下洋一郎