迫真のフェイク。堂々たる中津城。
ギャラリー稲童を後にして、中津に向かいます。
幼い頃から城好きの私は、ここもぜひ行きたかったところ。
昭和39年に再建された中津城天守閣が実はフェイクだと知ったのは割と最近の事。なかなかの美しさと古くから名城リストに名を連ねてきていたから、かなり史実に則っていると勝手に思ってました。
この姿に歴史的な根拠はほとんどないらしい。
萩城天守を参考にしたという天守は均整がとれていて美しく、一層目の張り出し部分も実践性がある巧みな意匠でかなりの騙しっぷりです。相当なお城マニアでないと気づかないくらいで、実物を見てもかなり感心してしまいます。
誰もが本物のように思うフェイク。
これをどう見るか。
私たちが愛する文化財的建築の中にも再建されたものはかなりあります。
100年後これも文化財級になるかもしれないです。
補修された穴太積みの石垣は美しかった。(2021.7.6)