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松山Y邸での庭先展示

Y邸庭先到着

Yさん宅は松山市内の中心街から少し離れた閑静な住宅地にありました。敷地はそれほど大きくはないですが、戸建ての住宅の他に庭とコンパクトなアトリエと小さな倉庫があって、東京などから見たら贅沢な住空間です。
大阪を拠点に活動してきたYさんですが、ご両親が亡くなって空いていた実家に単身赴任のように住むようになり3年目だとか。庭の手入れに凝り出して、小さいけれど美しい庭ができてきています。
Yさん自身の制作は自然素材や情景を生かした現代の花鳥風月という感じの制作で、この庭も作品のような愛おしさが感じられます。

ひとしきりそんな話をした翌日庭先に展示しました。
音楽家の仲間、近所の方、通りすがりの方、知り合いの作家さんなどが見に来てくれました。

庭先にオープン
早速覗き込む近所の方

展示しているケニア在住のEndo Mariさんの知り合いの方が見に来てくださってびっくり。愛媛在住の熱心なアートウオッチャーでかなり遠くまで出掛けて行くとか。

Yさんは松山の美術シーンなどには疎いとのことですが少し様子が見えてきてるとか。松山のアートシーンは特別盛んということもなく、ギャラリーも美術館も旧態的に見えるそう。道後温泉などでの現代アート展示など著名作家を投じてのアートイベントとの落差はありそうです。
Yさんはそうした中で、地元で活動する作家の情報や連携を探っているようでした。美術に限らず音楽など他の領域の作家とも繋がり始めていて、その方達が訪れてきていました。


松山在住の作家ドリルマスモトさんが私のラジカセバッグを購入

松山は暮らしやすいいい街で、市民もその生活への充足感が高く、あえてそれを変えるとか変化を求める機運はないとか。芸術的な面では物足りなさもありそう。私が感じた街の印象と合致するので、納得するところはあります。住民とすればそれで困ることは何もないわけです。そういう充足の中でアートはいかにあるかというのも、歯がゆい難しさがあります。


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