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画家 原田脩について

ギャラリー稲童は原田脩という画家の作品を展示するために、同窓の同級生が中心となって設立された私設美術館のようなギャラリーです。

原田脩は1945年旧天津生まれ、美術部に所属して絵の制作をしますが、その後は独学で制作を続けます。神社仏閣の堂、塔、滝などを好んで描いています。旅する画家のようで各地に出かけて行って出会った好みの画題を何度も描きます。

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滝や堂などは細部を削ぎ落として抽象性が増し核となるフォルムだけを描くようになります。その抽象性を増した画面はロスコやニューマンのアメリカのカラーフィールドペインティングに通じるものがあります。原田脩がそうした美術情報を得て影響を受けていたかどうかははっきりしませんが、伺った感じでは独学で独立独歩で影響を受けたりとかそういうタイプではないということでした。個人的には本人が気にせずともそういう情報はどこかで耳にしたり目にしたりしてもおかしくはないと思うのですが、そうした影響受けつつも日本的精神性の現れとしてこの抽象性にたどり着いたとするとカラーフィールドペインティングの日本的解釈として興味深いものがあります。

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原田脩の事はテレビなどでも紹介されたようで、地元地域的には知られているようですが、全国区の美術史に位置付けられているわけではなくその意味では無名です。私の住んでいる十勝では神田日勝という夭折の画家がいました。地元では知られてましたが美術史的には忘れられた存在でしたが、神田日勝記念美術館の館長の努力や朝の連続テレビドラマの影響もあって今では評価が高まり全国的に知られる存在となりました。原田脩の画業も何かきっかけがあればもっと高まってもいいように感じます。



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