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大きな大きな台風で、夢見てた小沢健二のLIFE再現ライブが見れなかった。社会人になって生まれた半端な責任感と幼い臆病さで、東京行きを断念してしまった。バス運休のメールが来たとき本当に悲しい気持ちになった。皮肉なことに、その瞬間が一番小沢健二への愛情を自覚した。だいすきなんだもん。東京で会う予定だった親友や、東京行きを知っていた両親。ネッ友(さすがに古すぎる)に伝えた。みんな喪失感に打たれた自分よりも必死に、前向きに、往復の手段を探してくれた。本当に嬉しかった。その気持ちが強すぎたから、きっと数年経っても、この日のことを思い返しても、ライブに行けなかった悲しみよりも、その嬉しさが勝つと思う。本当に愛し愛されて生きている。この喪失感を抜けた先に、人に支えられた喜びだけが残っていると思う。中学生の時にLIFEを再生して聴いた曲は嘘じゃなかった。それで生まれた自信だけで、明日も歩いていける。産声よりももっともっと前の、最初の気持ち。それにずっと支えられている。そんな喜びと嬉しさを、好きな人たちに素直に伝えれているか心配になる。とても悲しい気持ちなのに、必死で飛んでいるスズメへの愛おしさで足取りが軽い。コップから溢れた感情で部屋が水浸しになっている。お守りみたいに持ってたLIFEの歌詞カード、武道館で一緒に写真に写りたかったから、実家から持ってきた。ジャケットに合わせて、赤いポロシャツを着るつもりだった。ライブ前に親友とお酒を飲むから、顔も赤くなってたら真っ赤で面白いかななんて。昔、武道館でやったドアノックのライブ映像をずっと見ている。あの頃作った、今はもう入れないYouTubeのアカウントで、14歳の自分がコメントをしている。そのライブには行けなかったけど、その人の書く歌詞くらい美しい世界に今居るよって伝えたい。多分ずっと行けなかったことは引きずるんだろうけど、それ以上に、たくさんの人に支えられたことが嬉しかった。本当に愛し愛されて生きている。引用か、陳腐な自分の言葉でしか言えないのが苦しい。全員にハグして、よくわかんないけど暖かい光で満たしたい。LIFEのアナログ盤が今日発売したから、明日晴れてたら近所のタワーレコードに見に行くつもり。泣きそうになる、25年生きてるのに自分のことがよくわからない。泣いたほうがよいところで泣けなくて、こういうときに泣いてしまう。テレビに書いてるTOSHIBAの印字がやけにはっきり見える。網戸でいいかなって思ったけどエアコン無かったら暑い。ずっとよくわかんないけど、ずっと生きることを選んでいて、ずっと音楽があって人がいて、みんな好きだし幸せでいてほしい。鼻水がたくさん出てくる。デザインで買ったから出しづらいティッシュケース、でも好き。鼻かんで、なんかわからへんけど、なんかわからへんまま書いてるnote。本当によくわかんない、でもずっと運休が決まったときから、好きな人たちからの連絡が嬉しかった。お腹痛い。こんな勢いで書いてしまって恥ずかしい。これを読める人に、さっき書いた好きな人たちがいるから、公開して寝る。本当にありがとうございました。