「筑豊でartする」CHIKUSUKI×アーツトンネル始動
こんにちは、アーツトンネルのタカキです。わたしたちは筑豊地域にartの拠点を作るべく福岡県田川市「いいかねPalette」で活動しています。筑豊地域とはだいたいこの辺です。(ピンクで色づいている地域!)
筑豊地域の話
筑豊地域は、もともと大きな炭鉱がいくつもあった産炭地(石炭が取れる場所)です。石炭が日本の主要エネルギーだった60年以上前、石炭の採掘を行ういくつかの財閥が筑豊に進出。そこで多くの労働者たちが働き、筑豊の地下に眠る石炭を掘り進めていきました。
当時の筑豊には、人・モノ・お金・情報が集まっていたそうです。
しかし、国が石炭から石油へのエネルギー転換をしたことで、多くの炭鉱が閉山。1973年には、筑豊にあった最後の炭鉱が閉山しました。
多くの失業者が生まれてしまった筑豊地域は、ここから衰退の一途をたどっていきます。国は「石炭六法」という法律を制定し、公共事業や補助金などで、旧産炭地の救済を試みますが、功を奏することはありませんでした。
都会からやってくる人よりも、都会へ出ていく人たちが多い。筑豊地域は、そんな地域になっていきました。特に若い人たちは、仕事を求めて福岡市や東京に行きます。
若い人や感度の高い人達は筑豊を出ていく傾向にある
これは僕の所感ですが、筑豊地域には僕と同じことを感じてらっしゃる方は少なくないはずです。イケているやつは筑豊を出て行きがち。東京や福岡に行きがち。
とはいえ、筑豊地域にも都会はあります。(めっちゃ変な言い方で語弊がありそうですが)2021年の筑豊地域の人口を見ていくと
飯塚市 125,784人(県内4位)
直方市 56,007人
田川市 45,794人
という感じで、飯塚市は福岡県内でも4番目に大きな市です。ちなみに2015年の福岡県内の人口は、
福岡市 1,538,681人
北九州市 961,286人
久留米市 304,552人
飯塚市 129,146人
という感じになっています。(根拠としている、データの年が違っていますが、ご了承ください!)
筑豊地域でクリエイティブ?
株式会社TONEは、2001年4月に誕生したメディア運営、デザイン、イベントなどを行っている会社。おそらく当時、筑豊地域で同じような事業を行っている会社はなかったのではないでしょうか。
チラシのデザインは印刷所、看板のデザインは看板屋、WEBサイトは都会のIT企業が・・・そんな認識がはびこった筑豊地域で、TONEさんは設立以来、筑豊地域のクリエイティブを牽引してきました。
2001年8月に創刊されたフリーペーパー「Chiku-Ho skip(チクホースキップ)」は、のちに「Chikuski*(チクスキ)」として筑豊の情報がもっとも集約されたメディアとなっていきます。創刊から22年。メディアの中心が紙媒体からWEBに移行した今でも多くの読者に筑豊の情報を届けています。
DESIGN IS NOT ART
デザインはアートではない。TONEの社員さんの名刺には、この言葉が刻まれています。
クライアントに寄り添い、クライアントの問題解決のため、クリエイティブや表現がある。だから、デザインはアートとは違うのだ。
自分の中の「何か」を表現するためにクリエイティブするのではなく、お客様のためにクリエイティブするという強い意思を表明した言葉です。
筑豊地域のお客様(個人や企業)が求めているクリエイティブを提供し、牽引し続けてきた株式会社TONE。「Chikuski*(チクスキ)」はその看板とも言えるフリーペーパーです。
CHIKUSUKI×アーツトンネル
「CHIKUSUKIの誌面でアーツトンネルがやりたいことをやってください」
CHIKUSUKI編集長の馬場さんから、今回、そのようなご提案をいただきました。わたしたちがCHIKUSUKIにコンテンツを提供し、CHIKUSUKIさんはアーツトンネルに誌面を提供する。本当にありがたすぎるご提案。
そして、8月10日のCHIKUSUKIに、初めてのコラボ記事が掲載されました。
今後も、筑豊の皆様、そして、このnoteを読んで頂いている皆様に、「artを通じて心を豊かにする」コンテンツを提供していきますので、何卒よろしくお願いします!