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事業創造のポイント
TED | 伊藤穰一
伊藤穰一は問いかけます。
「インターネット以前の時代を覚えていますか?人々がまだ未来を予測しようとしていた時代を?」
MITメディアラボ所長である彼がこの魅力的な講演で提案するのは、未来を予測しようとする代わりにその場で創造する新しいアプローチです。
すなわち短期間で作り、絶えず改良し、誰の許可も求めず、アイデアが正しいか前もって検証しないアプローチです。
このようなボトムアップのイノベーションは、現在あらわれつつある非常に面白い未来的なプロジェクトの中に見受けられます。
イノベーションは、今身の回りで起きていることに心を開き注意を払うことから始まるのです。彼はこう主張します。
フューチャリストであってはいけない、「ナウイスト」になるべきなのだと。
インターネットやEメールが出来る前・後 で何が変わったか?上記は、自分がボストン・MITメディアラボに、半年に一遍程度出張に行っていた際に、よくお話を伺っていた伊藤穰一所長のネット前後の変化に関するTEDです。
原理4.安全よりリスク(Risk over safety)
原理6.理論より実践(Practice over theory)
原理3.地図よりコンパス(Compasses over maps)
原理5.従うよりも不服従(Disobedience over compliance)
2015年4月17日 のメモです。
今回のボストン出張中にはいろいろ印象に残る出来事が有った。
1 MITメディアラボについて
これまでの、deploy or die という標語からさらに進んでいました。
イノベーションの中心で有り続ける。既存の知識を否定し、新しいアイデアを戦わせた先にしか新たなチャンスは無い、という哲学を徹底的に追及していることが、各教員のプレゼンテーションから感じられました。新しい何かは情熱からしか産まれない、とも。
極めつけが、創始者のニコラス・ネグロポンテのプレゼンでした。「リスクのあることをやれ。20の内19失敗することをやらないと人生の意味はない。そして成功したら、大きく展開しろ!小さく成功しても無意味だ。」と熱く語るさまは大変な迫力でした。
2 MITについて
MITキャンパスのあちこちで勉強している学生からは、後述しますが、こちらにも伝わって来るような真摯なオーラが出てました。
テクノロジーと人間との関係についても印象的で、MITのキャッチフレーズは、頭だけでなく手も動かす、「手と脳」。
車や飛行機のエンジン、原子力の仕組などもMITの発明というか、その発展にはおおいに貢献したそうで、技術=テクノロジーを人間の未来に向けて役立たせる最先端の役割を、これまでも、これからも我々が担っていくんだ、という強い意志を学内外で感じました。