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織の夏期講習
織教室
織を始めたのは、ハマナカの短期講習の織教室そしてヴォーグ学園の手織りの講座に通ったのが最初でした。どちらも卓上の織り機でした。
経の糸と緯の糸だけでこんなに素敵なものが作れるんだと感動しました。
ただ、だんだん好きな色で作りたいけど、良い太さと色がない。
好きな糸なのに廃盤になってしまった。足りないなど。
なければ紡げばいいじゃない?と紡ぎを勉強しながら(紡ぎの話はまたの機会に)卓上ではない機(テーブルルーム アシュフォードの脚付)で織っていました。現在はエグザベック(スウェーデンの織機)けど、なかなか4枚綜絖となると難しく正解が分からず。
織の旅(ホームスパン)が始まりました。
先生によって作品も違うし、教え方も違うし、教室の場所や値段などが違います。さらに相性もあると思います。私は、流されるままに良い先生に巡り合ってきたので運が良いのだと思います。
さらになかなか大きい機をたくさん置いている教室がなく、座学だけでは分からないこともあったり。一つのものを織り上げるには何日もかかるので普通の仕事と両立は難しかったりします。
そしてやっと自分に合う教室を見つけることができました。
ただ人気なので夏期講習と冬季講習だけ通わせていただいています。
夏期講習準備
織りたいものを決めて糸を準備します。
今回は市販の麻糸とフライスランドの羊毛を化学染めで何色かで染めたものをカード(羊毛をほぐしてきれいにする)して紡ぎます。
麻糸と同じ経糸にするので、まぁまぁ細めに紡ぎます。
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それをかせあげした状態で講習に持って行きました。
夏期講習1日目
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撚り止め
まず糸の撚りを止める作業です。これもいろいろ方法がありますが今回はかせのまま蒸しました。
蒸した糸を吊るして少し伸ばします。
整経
織る長さに合わせて糸を整経します。
細いので大変でした。
綜絖通し
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筬通し
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これで1日目終了
夏期講習2日目
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やっとこれで織れます。
2日目終了。
夏期講習3日目
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ひたすら織ります。
お昼休憩以外はひたすら織ります。
トイレに行くのも忘れて織ました。
最後の方は集中力が切れたと同時に
麻糸と導き糸が外れまくり直し作業を繰り返し…
違う踏み方で織ってしまったり…
先生には残業させてしまい申し訳無かったです。
優しい先生に出会えて本当に良かった。
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何とか機から外して持ち帰る事が出来ました。
自宅で仕上げ作業
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経糸の切れた所を直したり、緯糸の踏み間違えた所を直したり。老眼鏡をかけてちまちま直します。
でも、案外この作業が好きだったりします。
一針一針経糸緯糸を上下にすくってキレイに整うとすごく嬉しいです。
綾織は訳がわからなくなるけど、平織りは単純で良いね👍
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お風呂場で縮絨作業
これが結構汗かきます。
そして干します。
乾いたらふさを整えて、アイロンをかけて完成!
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手織りって凄く時間がかかる。
羊毛を紡いで染めて織っているから尚更大変。
だから楽しいし、愛着も湧く。
自分の思った通りに出来るし、
時には思い通りにならなかったりもするけど
また違う世界を見せてくれたりする。
織の世界は深い。
紡ぎの世界も深い。
羊の世界も深い。
その沼にどっぷりハマって、凄く楽しい。
これからもたくさん知識を吸収して、
いろんな作品を作っていきたいなぁ…
冬は何作ろう?⛄