見出し画像

【北海道開拓の思い出】#1 父と母のこと

平成が終わった。新しい年号令和になった。

私も昭和、平成、令和と生かされている。ずいぶん長生きしたと思う。

生まれは、昭和6年9月25日。父・窪野幸次郎、母・ヨシの2男4女の3女として生まれた。勇払郡穂別村オロロップという開拓時代の山林の中だった。

父・幸次郎は富山県下新川郡野中村野中、母はたしかなことは分からないが幾春別の刈田ヨシ。幸次郎は18歳の時、何を頼って来たのか今となっては知る由もないが北海道へ渡り、幾春別の炭鉱で働き、22歳の時結婚した。妻・ヨシは18歳だった。幸次郎の趣味は相撲で、炭鉱で働きながら、その時代盛んだった素人相撲で最高位の大関を長年やっていた。その後、事故で右手に怪我を負い、それから洋裁を習った。私等もずいぶん父の作ってくれたズボンなど着せてもらったものだ。

長男の幸雄兄が2歳の時に、北海道開拓の夢を見て登川からオロロップの開拓に入ったという。

その頃は各団体の入地場所は、岩美班は30人、中央班は35人、ポンチプウシ34人、下班が40人だった。現在、いかに発展したかはご存じの通り。

父・幸次郎は自分の体調の悪さもあり、周囲の人々の思いやりでとにかく渡船人になった。幸次郎の入地場所はオロロップじゃなく川向のポンチプウシだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?