トルコでの治療可能性の進捗

トルコには、最近、主には赤ちゃん~幼児期のお子さんを対象としている頭蓋早期癒合症、頭蓋変形の患者データを集積、治療に向けて全国の形成外科・脳神経外科などとネットワークづくりや、メディアでの情報発信を行っているcranial Istanbul という医療データサービスのセンターが設立され、問い合わせを行ったところ、まさに毎日のようにトルコ全国の疾患をもつ子供の親御さんや、成人以上の年齢ながら、疾患の可能性を疑っている方々からの問い合わせが殺到しているようです。

現在、私は、現地のトルコ人の大学生の友人の仲介で3DCT画像を送り、センターで問い合わせを頂いた脳神経外科のうち、パムッカレ大附属病院の脳神経外科の医師から、治療の可能性などについて相談ができるという打診を受けて、今後の外科治療、また代替的な治療法についても検討をしています。

センター自体は、トルコ国外からの患者の対応もできるように窓口が設けられていますので、オフィシャルページのフォームもしくはメール、またはワッツ・アップからの問い合わせが可能です。

かつて留学をしていて、何度か現地の病院(NisantasiにあるAmerikan hastanesiで、発達障がいの治療薬の処方箋を受診してもらっていました)を利用した経験や、また現地の友人、先生や現地在住の日本人からなどの情報からでも、比較的トルコは医療サービスが充実しており、また治療のレベルも高い、と伺うことが多く、
少なくとも未だに発達障がいを伴う頭蓋形成の問題を抱えるケースはおろか、頭蓋早期癒合症の成人以上の年齢での外科治療もほとんど行われることのない日本の医療界よりは、打診をしてまだ進展がある可能性が高いのではないでしょうか。

CRANIAL | Bebeklerde Kafatası Şekil Bozuklukları (cranialtedavimerkezi.com)

頭蓋の3DCTの画像データは、

1,かかっている形成外科外来の病院でCD-ROMに焼いてもらい、
2, そのデータをDicom codonics viewer のデスクトップ版(医療従事者の方が使用しているのと、遜色ない機能のものも、個人PCでm無料でネットでダウンロードして使用できます→こちらの記事にWindows 版の無料ソフトについての情報がまとまっています→
無料でつかえるWindowsのDICOMビューアー | おにぎりまとめ (eternalcollegest.com))にアップロード

3、3Dの画像データはなかなか容量が大きく、メールなどを使い、相手に送るのが難しい場合があるので、wetransferなど、大容量データ共有ウェブサービスを使用するなどして、送付

4、Cranial Istanbulの担当スタッフにwhats upのアカウントを登録してもらうなどして、連絡を取る(しばらく前からトルコで最も使用されるコミュニケーションツールはラインでもメッセンジャーでもなくワッツアップ)

5、センターで問い合わせをしてもらった先の脳神経外科医ないし、形成外科の先生とやり取り(こちらは、instagramのメッセージ上でした)

6.日程を調整して、トルコ人の友人の通訳者と一緒に、zoomで治療可能性の相談

という過程でおこないました!自分がたまたま留学経験があり、日本に住むトルコ人の友人や、日本文化に関心のある・あった現地の友人などを介してつながることができた、というやや特殊な環境が功を奏している、というところはありますが、同じようなプロセスで、英語を使ってトルコでの治療検討、またはその他のより頭蓋形成の治療分野での進展がある国へのアプローチは可能ではないかと思うので、もしも参考になればと思い、以上まとめておきます。




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