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コンコルドの誤謬-Concorde fallacy

コンコルドの誤謬(ごびゅう/誤り)- Concorde fallacy

それまでに支払った費用が大きければ大きいほど、投資した分を回収しようと、途中でやめにくい状態になってしまう。
それは、行動経済学の原理。
そして、詳細には、「Concorde fallacy」、サンクコスト(sunk costs/回収できない埋没費用)を惜しんで投資を続けてしまうこと。それまでに費やした資金や労力などの見返りを得ようとして、かえって損失が拡大する。(コンコルド効果)
それは、超音速旅客機コンコルドへの投資が巨額になり、採算割れは確実との認識があったにもかかわらず、開発を中止できなかった商業的失敗にまつわる。
そんな次第で、2021年に開催された、東京オリンピックの代名詞のように・・・(しかし、始まってしまえば、それぞれの選手を応援したいものだ・・・)


コンコルドの経緯
コンコルド(Concorde)は、フランスのSud-Aviation (シュド・アビアシオン/南方航空事業)、イギリスのBAC、などが共同で開発した超音速旅客機(SST-supersonic transport)。
1969年3月1日に試験飛行として初飛行後、1970年11月に成層圏で、マッハ2.2を記録し、1975年に就航、1976年1月21日に運用が開始された。
という事は、開発の遅滞をともなったが、ベースは、1960年代に開発された航空機だ。
そして、2003年10月までに営業飛行を終了した。
そこには、費用対効果から、尚も、騒音、オゾン層の破壊、燃費の悪さ、そして、定員数の少なさ(100人程度)、2000年の事故(シャルル・ド・ゴール国際空港を離陸時に炎上し墜落)の要因も大きいのかも知れない・・

コンコルド

Concorde fallacy / artoday

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