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ゴダールの短編を考える

ゴダールの短編

ゴダールの視点の1つとして、今回は、30secで、人生を語れるのか(?)
その疑問も払拭するが如くのショートムービーを、ただ、羅列した。

「全員が練り歩いた」(On s'est tous défilé)1987

「全員が練り歩いた」(On s'est tous défilé)1987-Jean-Luc Godard 
1987年(昭和62年)、パリのファッションデザイナーチームマリテ+フランソワ・ジルボーとのコラボレーションで製作された。スローモーションとリワインド、モンタージュで示される、モデルの身体の映像と、ゴダールによる、ナレーションで構成される。フランスの短篇映画である。
On s est tous defile

最後に、姓のみのクレジットがされる。
オネゲル Honegger
ロリンズ Rollins
コーエン Cohen
モーツァルト Mozart
ストライサンド Streisand
ゴダール Godard
シャンプティエ Champetier
ミュジー Musy

CLOSED/1987-1988年

1987-1988年(昭和62-63年)にかけて、ゴダールはジルボー夫妻から、20秒 - 30秒程度の17本のクリップシリーズ「CLOSED」を請けて製作した。
CLOSED Jean (JL Godard 1987)

Métamorphojean/1990年

1990年(平成2年)には、20秒 - 30秒程度の5本のクリップシリーズ「Métamorphojean」を請けて製作した。
Métamorphojean (1990)-Jean-Luc Godard 

監督・脚本・編集・ナレーション : ジャン=リュック・ゴダール
撮影 : カロリーヌ・シャンプティエ
録音 : フランソワ・ミュジー
出演 : フランソワ・ジルボー、マリテ・ジルボー、モデルたち
音楽 : アルテュール・オネゲル、ソニー・ロリンズ、レナード・コーエン、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、バーブラ・ストライサンド
製作 : マリテ+フランソワ・ジルボー・デザイン

ポンピドゥー・センターでのゴダール展に際しての大回顧上映/2006年

2006年(平成18年)のポンピドゥー・センターでのゴダール展に際しての大回顧上映では、マリテ+フランソワ・ジルボーがリマスタリング-BETACAM(ベータカム)で上映された。インスタレーション的展示が行われた。

Jean-Luc Godard - On S'est Tous Defile (1988)
ジーン・リュック・ゴダール - 私たちはすべて駄目です
Jean-Luc Godard - Sans espoir de retour
ジーン・リュック・ゴダール - 帰還の希望はない

Jean-Luc Godard

ジャン=リュック・ゴダール(Jean-Luc Godard)

ジャン=リュック・ゴダール(Jean-Luc Godard,1930-2022/フランスの映画監督)

1960年代ニューベルバーグと呼ばれた若者は、80歳代後半となり、何を伝えるか・・・・・
そして、そのロジックは、「言葉、映像言語(映像文法)は、今、いらない。」-2018年 イメージの本 (The image book) につながる。

2000年以降のゴダールは、ポンピドゥー・センター(2006)でのゴダール展からも、分かるように、ゴダール監督の手法は、21世紀になっても、より斬新なロジックだった。
その詳細は、ジャン=リュック・ゴダール(1930-2022)の手法、21世紀になり、いわゆる、映画の枠を超えていた。
イメージの本 (The image book) の解釈は、まさに哲学的だ。

30secで、人生を語れるのか(?)

今回は、ごくショートムービー:30secで、人生を語れるのか(?)
その疑問も払拭するが如くのショートムービーを羅列してみた。

ボリューを持つゴダール

最後に

このコラムでは、常に「イメージと文化」を追っていた。
そこには、常にゴダールの精神が教示することを念頭にしなければ、ならなかった。

ゴダールの視点は、年齢と共にではなく、その時代の映像技術を持ち込み、必要なコンテンツと理論構成が、その年齢になって、はじめて、構成されて行く様子を感じる。
そして、今年、ゴダールが亡くなったことは、私的には、大きな事だった。
この先は・・・
レオス・カラックスに期待したい気持ちが、年の瀬になって、強くなってきた。以下に、アネットのTrailerをリンク致しておきます。
この作品は、2021年公開、日本では、2022年に渋谷のユーロスペースで公開された。

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