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「芸術とは、物事をどう見るかということです」:シーラ・ゴウダ

「芸術とは、物事をどう見るかということです」-シーラ・ゴウダ


「芸術とは、物事をどう見るかということです」 | Sheila Goda - Tate Shot

Tate- 8:33min (註)設定から、日本語字幕にできます。

Sheela Gowda は、インドのベンガララル (Vengalal/旧バンガロール) に在住し活動するアーティストだ。
彼女は、インドの政治的不安に反応して、1990年代に絵画から立体作品に移行した。
シーラ・ゴウダの作品は、ベンガララル (Vengalal) での日常生活の経験に根ざしており、現代の都市と経済の変革と並行して、儀式と迷信が共存・交錯する様子をリサーチしている。

Behold (2009)

Behold  2009 | Tate
Behold  2009 | Tate
Behold  2009 | Tate

それは、スチール製の車のバンパーと結び目のある人間の髪の毛という 2 つの対照的な素材で構成されています。
Behold は、不運を避けるために車のバンパーに巻き付けられる人間の髪の毛のささやかなお守りとしていた、ことからインスピレーションを受けました。
この髪の毛は地元の寺院から由来されており、巡礼者が神聖な誓いを立てる際に犠牲の捧げ物として切り落とされます。
今日の消費者主導の世界では、長い部分はウィッグを作り、美容製品のケラチンを供給するために販売され、短い部分は自動車運転者が使用するようなお守りを作るために残されています。

*シーラ・ゴーダ(Sheela Gowda)の『Behold』2009-テート・モダンで展示:

シーラ・ゴウダ(Sheela Gowda)

Sheela Gowda

シーラ・ゴウダ(Sheela Gowda,1957- /インドのアーティスト-具象的な油絵から、インスタレーションまで多様)、インドのベンガララル (旧バンガロール)で暮らし、活動している。
彼女の作品の主なインスピレーションは、インドの文化、歴史、宗教、そしてシーラ・ゴウダが日々目にする物です。
彼女は、忘れられがちなインドの貧しい人々の生活、仕事、生活環境をテーマに作品を制作する。その素材もそこから得ているものが多い。

経歴-Sheela Gowda

1979年にバンガロールのケン美術学校(Ken Art School)で絵画を専攻し卒業、その後もいくもの学校で学業を続けた。その1つには、バローダのMS大学(Manonmaniam Sundaranar University)・・その後、ロンドンの王立芸術大学(1984-1986年)、パリの国際芸術シテ(Cité internationale des arts in Paris)で学んだ後、インドに戻り、マイソール市でしばらく教鞭をとった。その頃の彼女の初期の作品は、基本的に具象的な油絵である。

90年代初頭、彼女の視覚言語は決定的に変化した。

そして、1990年代初頭、彼女の視覚言語は決定的に変化した。
この流れは、アヨーディヤー(Ayodhya)のモスク破壊後の暴力によって多くの芸術家の間で提起された疑問と、その関係性を感じる。
そして、彼女の作品は具象的ではなくなり、新しい素材を試し、使用する媒体を多様化した。

素材に触れると・・

インドの生活で欠かせない、究極的には、牛糞(平にして燃料として使われる)の使用は、より体系的かつ破壊的なものとなった。
装飾的で燃える石膏のように、この素材はインド女性の日常生活と牛の神聖性と結びついている。
日々の生活、儀式、宗教的事柄を呼び起こす牛糞は、その比喩的な可能性のためにアーティストの作品に使用された。
それはちょうど、女性の髪の分け目を飾る天然の朱色のペーストであるクムクム(Kumkum)のようにで、彼女はインスタレーション作品「 And Tell Him of My Pain(そして彼に私の痛みを告げて)」(1998-2001)の糸をこのペースト(クムクム/Kumkum)でコーティングした。
針に通すと、空間に配置された線のようなロープになる。(素材は、糸、顔料、接着剤、針)

「 And Tell Him of My Pain(そして彼に私の痛みを告げて)」

素材を扱うことで、その素材の限界と可能性を理解することができます。そのため、私は芸術制作の物理的な側面を外部委託することはありません。
-Sheela Gowda

-Sheela Gowda

シーラ・ゴウダのアートワーク

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