#2020年秋の美術・芸術!コンテスト-中間のご報告- 京都市京セラ美術館へ
#2020年秋の美術・芸術 !コンテスト-中間のご報告として、基本は、ほぼ時系列に(多少の順不動お許しください)、応募いただいた作品を、1作品ごとに、ご紹介とコメントとしての評を入れさせていただき掲載させて頂きます。まずは、ご応募ありがとうございます。また、これから、応募ご希望の方も、個々の多様な、、ご自分の視点で、気軽にご応募くださいませ。
・京都市京セラ美術館へ
百葉さま 応募ありがとうございます。
(評)リニューアルオープンした「京都市京セラ美術館」(旧:京都市美術館)の状況と、館内での展示、そして、イベントが、分かりやすく解説されている。筆者の文章から、読者も足を運びたくなる、そのような繊細な感性も詰め込まれた文脈だ。そして、拝読していて楽しさが伝わってくるのだ。
まず、京都市京セラ美術館い向かうロケーションが描かれている。
そして、展示のレポートだ。展示は、杉本博司「瑠璃の浄土」展/木村翔馬「水中スペック」展 となる。
時系列に追うと・・
1)杉本博司「*瑠璃の浄土」展
まず、分かりやすく、京セラ美術館からの概要が掲載されている。
ここで、あらためてご紹介すると、
杉本博司(すぎもと ひろし,1948 - )写真家・彫刻・大規模のインスタレーションまで、幅広い作家であり、また、多くの企画とディレクションを手掛けており、コンセプターの位置付けとしての著名な1人だろう。
それは、ミュージアムのオープンにあたり、「浄土」や「再生」という問いから構想されている展示という位置付けだ。
展示物の大判カラー作品「OPTICKS」シリーズ、制作された勾玉(まがたま)等々、ていねいに自らの視点で、解説されている。
また、「法隆寺瓦」は、杉本氏のコレクションの中から発見されたという。そして、古美術商もされており、実に多彩な方だと感じる。
そして、仏の海シリーズという、三十三間堂の千体仏の迫力の記述がある。
映像が流れている部屋内では、文化施設「小田原文化財団 江之浦測候所」の内外での*田中泯氏が踊っている映像だという。
それは、「ニュイ・ブランシュ KYOTO 2020」という文化イベントがあり、京都市京セラ美術館では「ナイト・ウィズ・アート2020」という様々なアートやコンサート、パフォーマンスによるイベントが同時開催されていたそうだ。
・ニュイ・ブランシュKYOTO 2020のイベントレポート(現代アートは水の流れのように 家族ノートさま)
(註)*瑠璃の浄土(るりのじょうど):瑠璃とは、仏教の七宝の一つであり、ブルー系に紫が入る色彩、それは、ラピスラズリ(lapis lazuli)の青と言われる、貴重な色彩だ。
なぜ貴重なのか?それは、アフガニスタン等で、ごく僅かに採掘さて、その輝きと共に、量的、質的にも、高貴な色彩として、古代から、存在してきたからだ。
ここで、色彩を考える時、従来系の色彩の科学から、色は、私たちの側のモノと言う視点は大切だ。
(例えば、ヨハネス・イッテン色彩論の解釈もそうだろう)
また、簡単に申し上げると「Color as a concept」という事だ。
色は、我々の内面で、その解釈がなされるのだ。
例えば、「Red」を考えると、情熱の赤、フェラーリの赤、共産圏の赤、血の赤、赤十字の赤、と私たちの側で多様な解釈がなされるのだ。
(それは、日章旗の赤や形状でも、解釈が様々だろう、海上自衛隊の旗は、朝日新聞社のそれと同様でも、そこでの視点はまるで異なる訳だ)
(註)*田中泯(たなか みん、1945 - /舞踊家)
2)木村翔馬「水中スペック」展とイベント(会場は、ザ・トライアングル)
木村翔馬氏(きむら しょうま,1996- /京都における新進画家)は「透明の上に描く」木村翔馬は、筆や絵具、キャンバスを用いた従来系の絵画と共に、その絵画的ルールを取り入れた、3DCG、VRによる作品を制作する。
このザ・トライアングルは、新進現代作家の継続的な育成・支援を目指し、企画展を開催していくと言う、今後が楽しみなスペースであり、彼らにエールを送りたい。そして、筆者は、VRのゴーグルを着けて体験してる。そのトライアングルのガラス空間には、木村翔馬氏の描いたラインが美しい様相だ。
その後、木村翔馬氏のライブペインティングを外側から、鑑賞している、そこで見えるものは、じっくり考えてから1本ずつ線を描く、画家の筆致と真摯な眼差しだろう。
全体的な構成においても、繊細な感性も詰め込まれた文脈で、ていねいにアートに筆者が触れる様子が伺える。
今後も、この眼差しを大切に、多くの表象をご自身の引き出しにストックいただきたい、それは、必ず人生のどこかで、出番を待っているからだ。
(追記)
イベントの間に、筆者は、三条珈琲店で「珈琲ジュレ」を食して戻る訳だが、その辺りも、筆者の人柄が伝わり、楽しく、一気に読めるミュージアムレポートだった。感性と人柄が詰め込まれた、筆者の視線と共に、身近に読めるアート系のレポートだろう。
(今後のお知らせ)
このコンテスト #2020年秋の美術・芸術 は、コンテストの形式として、3名の入選はございますが、ある意味、ドクメンタ(カッセル/ドイツ-一人のディレクターによるキュレーション)の展示会ように賞はございません。そして、主催者は、多くの企画をされている秋氏のデレクションと、私(artoday)のコメント(評)で構成されております。
それは、「そもそも美術エッセイは発表の場すらない」という視点や、小生(artoday)の、もっと、身近に気軽に、美術、芸術の裾野の広がりを願っての事でもございます。この間は、私のアート系コラムをランダムに、連載致しますが、入稿があり次第、応募作品にシフト致します。
どうぞ、気軽に日常のことで、思いつかれた事を応募なさって下さいませ。(註) #2020年秋の美術・芸術 は全角ですので、よろしくお願い致します。