東京アダージョ:端渓硯(たんけいすずり)
護国寺の骨董市で、硯を買う羽目になった。
骨董屋さんのご夫婦が、「絶対に良い物だから」と言って、進めてくれたのだ。自分が、しばらく、見ていたので、そう言うシチュエーションになってしまった。
「最高級の端渓硯のそれも、緑端渓硯が、この値段では、もう、出ない」ということで、よく分からないままに、買ってきた・・・ついでに、別の店で、筆致(ひっち-筆つき)の良さそうな筆も何本か購入してきた。
このあいだ、早稲田の古本屋で、小川芋銭の昭和9年の俳画手本帖を買ったこともあったからかも知れない。
緑端渓硯をネットで調べてみると、これは、確かに高価だ、いや、値段ではない、、、物の価値は値段なんかじゃないんだ。
端渓とは、中華人民共和国 福建省 南平市 光沢県 端渓を指す、ただ、硯石の産地であることは知っていたが、かなり高級らしい、軽く十万は越える緑端渓硯、、値段を知って驚いた、自分のそれは、「おにいさんなら、千円で」と言われて買ったからだ。
ただ、購入の動機付けは、金額千円ではない、おにいさんと言うフレーズだった。
池袋の西口で、昼食の時間でさえ、「おにいさん」とか「社長」と呼ばれるの同じようなものだけれど・・・
その辺の訳は、ともかく・・
そして、松煙墨は何種類も住まいのあちこちにあるのはずなので、描いてみたくなり、翌日、和紙を買いに、池袋パルコの世界堂(画材屋さん)へ行った、、そこで、オランダのアクリル絵具のカラーリングに惹かれた、、そして、妙なパステルにも出会い、思わず買ってしまい、また、五百円で会員証(5%のお値引きになる)を更新した・・
ここ、病んで居たので、病院以外は、行動半径500mの生活圏だったが、半径1km程度になったと言う事だ。
まずは、二月初めの夕刻の梅の木と、、
そして、小さい子供に桃の畑を描いてみた。
雛祭りも近い・・・
そして、危ういウィルスも早期におさまってほしいものだ。
桃の畑-Artoday
Michael Martin Murphey - Red River Valley