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女性作家ソフィ・カルの個人史は「現実と虚構」

女性作家ソフィ・カルの個人史は「現実と虚構」


ソフィ・カル:女性コンセプチュアル・アーティスト、フォトグラファー、映画監督、、そして、探偵?

ソフィ・カル(Sophie Calle, 1953年 - )
フランスの女性コンセプチュアル・アーティスト、フォトグラファー、映画監督、、そして、探偵?
個人史的な作品、また、そのパフォーマンス的な作品だ。
1970年代後半から、テキスト(言葉)と写真の物語的な作品で、新たな境地を開いている。
作品で特徴的なのは、ソフィ・カルと人々との親密な関わり合いを「現実と虚構」が織り交ぜられたような筆致(筆の趣)で描き出される作品の構成だ。ソフィ・カルの作品(極)からは、アイデンティティ(identity/同一性)、コミュニケーション、記憶、知覚など、誰でもが、共通する普遍的なテーマだが、それと並列に極めて個人的なメッセージを発信する。観る側の解釈(極)も多様に揺すぶられる。
そして、上記の探偵の部分も含めてだが、以下は原美術館から引用です。
「ある時はパリの街で知らない人を尾行し、ある時は知らない人を自宅のベッドに寝かせてアンケートを通じてコミュニケーションをとり、、、また近年の作品では、海を見たことのない人が初めて海を見る様子を映像に収めるなど、一筋縄ではいかない作風で知られるフランスの現代アーティストです。」-原美術館

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by Sophie Calle
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(c)Sophie Calle

略歴と作品抜粋-Sophie Calle

1953年、パリに生まれる。
1979年、概ね7年間の世界各地の放浪の末、パリに帰国する
1981年、写真とテキストで構成された「眠る人々/Les Dormeurs」(制作-1979年)を発表する。この時点で、アーティストとしての活動を始めた事になる。物議を醸し出したストーカー行為の「尾行/À Suivre」(1978-)や、自身の想い出や物語を写真とテキストで綴った「本当の話/Des Histoires vraies」が国際的に評価を受けた。
1988年、自身の記憶や感情を扱った「自叙伝」シリーズの制作を開始。
1998年、ポール・オースターの小説「リヴァイアサン」をもとにした作品「ダブルゲーム」
2000年、ドイツ各地を巡回する「ソフィ・カルの真実」展
2008年、第52回ヴェネツィア・ビエンナーレにて、フランス代表として、ダニエル•ビュランのキュレーション協力を得て、年齢も国籍も職業もさまざまである107名の女性達に、ソフィ・カル自身が過去に交際男性から受け取った別れの手紙を朗読してもらう。プロジェクト「Prenez soin de vous」(ご自愛ください)を発表した。
2009年、ホワイトチャペル・アート・ギャラリー(Whitechapel Gallery/London)で個展。
2010年、ルイジアナ近代美術館(Louisiana Museum of Modern Art/コペンハーゲン)で個展。
2019年、原美術館(Tokyo)で、個展「ソフィ カル/限局性激痛」

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2019年、原美術館(Tokyo)で、個展「ソフィ カル/限局性激痛」
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ソフィ・カル

ソフィ・カルの個人史や私生活の事実の集積の提示ではなく、日常、人物を異なる視点から捉えて・・・

(追記.1)上記したが、ソフィ・カルの個人史や私生活の事実の集積の提示ではなく、日常、人物を異なる視点から捉えて、残された所持品・風景などを強調することで、存在や歩んだ歴史が、その人にとって確実なものだ、と言う前提に揺さぶる表象だろう。そのメッセージを観る側の視点(極)では、多様な受け取り方があるだろう。ある意味、トレイシー・エミンを思い浮かべるのだが・・・
そして、ソフィ・カルは、現在、コンセプチュアル・アーティストのうち、世界的にも重要な作家の1人だろう。

Sophie Calle – Dumped by Email | TateShots

Sophie Calle on becoming an artist

Deutsche Börse Photography Foundation Prize 2017: Sophie Calle

(2017 年ドイツ取引所写真財団賞: ソフィ・カル)

「Voir la mer(海を見る)」- Shibuya Crossing by Sophie Calle

ソフィ・カルの写真と言葉(テクスト)の仕掛けにハマルと・・・

(追記.2-私的には)ソフィ・カルの写真と言葉(テクスト)の仕掛けにハマルと・・・存在や歴史等の、その人にとって確実なものだった過去が、、いとも簡単に、自らの感性と共に、揺さぶられる・・・ただ、それは、送られてくるメッセージを観る側の私的な視点(極)なのかも知れないのだが。 ただ、私(筆者)には探偵はできない、執拗に事象を追えないし、そして、気力も、その能力も体力もたりない・・


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