見出し画像

(ART:今日の一枚)哲学者ディオゲネス:ジャン=レオン・ジェローム

哲学者ディオゲネス(Diogenes)/ 彼の浴槽に座っているディオゲネス(Diogenes Sitting in His Tub ):ジャン=レオン・ジェローム(Jean-Léon Gérôme)-1860

画像1

(cc)Diogenes Sitting in His Tub by Jean-Léon Gérôme - 1860

ジャン=レオン・ジェローム(Jean-Léon Gérôme, 1824-1904/仏の画家・彫刻家-歴史シーン・オリエントの描写)
ギリシャの哲学者ディオゲネス(Diogenes,BC404~323年)は、メトローン(アテネ)にある彼の住居である陶器の浴槽(酒樽/甕-かめ)に座って、正直な人(男)を探すために日光の下でランプを点灯している絵画だ。このディオゲネスは、 Cynic哲学(皮肉主義)の創設者の1人。
(註) Cynic哲学(皮肉主義)、1世紀頃には、ローマ帝国の都市全体で物乞いや説教をしており、同様の禁欲的で修辞的(Rhetoric)な考え方として、初期のキリスト教が出現している・・

その哲学者ディオゲネスの仲間は犬であり、 Cynicism (philosophy/ギリシャ語:Κυνισμός/キュニコス派、犬儒学派)、このシーンは、Cynic哲学の象徴として厳格な存在を強調していると言われる。
ジェロームの絵画のテーマは、かなり奥の深い世界がある訳だ。

この絵画が最初に展示されてから3年後、ジェロームは、エコール・デ・ボザール(École des Beaux-Arts/パリの国立のアートスクール)の教授に任命され、フランス人と外国等の多くの学生に指導を行っている。そんな時期の作品だ。その学生の中に、ウィリアム・メリット・チェイス (1849-1916)や、 ジュリアン・オールデン・ウィアー(1852-1919)もおり、20th初期のアメリカのアート界に大きな影響を与えている。

(註)ジャン=レオン・ジェローム(Jean-Léon Gérôme, 1824-1904/仏の画家・彫刻家-歴史シーン・オリエントの描写)
歴史画、新古典主義(18th中旬-19th初頭にかけて、荘重な様式をもとめた、ギリシアの芸術が模範)、アカデミックアート(欧州の芸術アカデミーの影響下で制作)、そして、オリエンタリズム(Orientalism)の画家だ。
また、ジャン=レオン・ジェロームは、後継に大きな影響力を与えている。

(追記)ここだけの話だが、私も、実は正直村に住みたいのだが、それには、体力的にも、金銭的にも苦難も伴うようだ、ただ、犬は好きだし、友達にもなれそうのなのだが・・・


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?