今日の経済 11/27「一帯一路」けん制、米日豪が新構想について

「一帯一路」とは2013年に習近平国家主席が打ち出した構想で、これは現代版シルクロードと呼ぶべき巨大経済圏の実現を目指しています。一帯という言葉が使われているものの、陸路と海路で実に6本ものルートがあり、南はインドネシア、西は遥かスペインまで到達しています。巨大な中国市場はビジネスチャンスの拡大でもあり、全ての産業を飲み込む勢いです。習近平は「明」時代のように、漢民族主導の国づくりを拡大させようとしており、それをけん制する動きが今回の米国主導の新構想です。米国はBDN(ブルー・ドット・ネットワーク)を推進して「自由なインド太平洋」を構想しています。中国の巨大経済圏はインドネシアまで広がり、目と鼻の先にある豪にとって脅威であるため、新構想は中国に対しての防衛策と考えられます。では日本はどうするのか。インフラ需要が期待される中国との関係と米中が露骨に経済対立をするなかで、巧みな舵取りが求められています。安倍政権の今後の動きにも注目です。



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