LVMHのティファニー買収!アパレル戦国時代!
11月26日付日経新聞より
LVMH(仏)といえば高級ブランドの世界最大手であり、名実ともにアパレル界の巨大コングロマリット企業です。ルイ・ヴィトン、ロエベ、クリスチャン・ディオールなど世界に名だたるブランドを要しています。しかし弱点だったのが時計・宝飾部門でした。この部門の売上は全体の9%に過ぎず、所有するブルガリよりも低価格のティファニー(米)を手にしたことにより、さらなる相乗効果が期待されます。
買収の背景には米中貿易摩擦によりティファニーの中国での売上が減ったことが要因であるのに加え、LVMHのアルノーCEOは1980年代前半に米国で暮らしていたこともあり、米国好きなのも大きいでしょう。反対にバーバリー(英)は好みではないようです。
世界にも数少ない独立系ブランドであるティファニーを手にしたことにより、同業他社であるケリング、リシュモンとの3大大手グループにどのような展開が待っているのか、さらなる買収が続く可能性が高く、今後もアパレル戦国時代に目が離せません。独立系ブランドの代表格であるシャネル、ロレックスなどが買収される可能性もあるのです。