11/26（火）マーケットサマリー 経済指標：11月消費者信頼感指数 予想111.8、結果111.7（前回109.6）と予想を下回る結果に、10月新築住宅販売戸数 予想725K、結果610K（前回738K）と大幅に落ち込みました。イスラエルとヒズボラの停戦が発表され地政学リスクを後退を市場は好感し、株式市場は幅広い買いで反応しました。11月FOMC議事要旨が公表され緩やかな利下げに幅広い支持があったことが明らかになりました。数人のメンバーは利下げの見送りなども選択肢にすべきと主張したことも明らかになった。
11/26（火）株式市場：イスラエルとヒズボラの停戦発表から地政学リスクが後退するとみるや株式市場では幅広く買いが入りましたがRussell系の小型株が逆に売られた形です。関税の影響が少ないとされるソフトウェア企業には買いが多く入り、反対に半導体関連銘柄は売られる形となりました。LLYはバイデン政権が減量薬の保険適用を認める方向に進んだことが好感され急進、メキシコやカナダからの輸入が多いとされるMaterialsは大きく売られた形になりました。
11/26（火）株式市場 指数：NYダウ 44860.31（場中で史上最高値を更新、前日比+0.28％）SP500 6021.63（場中で史上最高値を更新、前日比+0.57％）NASDAQ100 20920.53（前日比+0.56％）NASDAQ総合 19172.81（前日比+0.62％）Russell2000 2421.96（前日比-0.82％）とRussellだけ下落してしまいました。地政学リスクの後退の好感とトランプ次期大統領の関税の発言から強弱様々な反応を市場は示す為、今後の発言には注目です。
11/26（火）指数先物：VIX指数 Futureは15.30と落ち着いている状況です。ドルインデックスは107を割りましたが以前高めの106.87と高水準で推移、原油は前日に停戦の可能性報道が出ていた感もあり、微減程度の68.87ドルです。BTC/USDは92008ドルとピーク時より7％程下落している状態で、他仮想通貨関連も弱含み状態です。
11/26（火）債券市場：米国債は10年債が下落。トランプ氏による主要貿易相手国への追加関税の方針表明に反応した。前日は、次期財務長官に起用されたスコット・ベッセント氏がトランプ氏の極端な政策を和らげる可能性があるとの観測から、米国債相場は今年２番目に大きな上げを記録していた反動もあると思います。5年債の入札は最高落札利回りが4.197％で好調は反応、利回りが他年限と比べ下がっているのが分かると思います。
11/26（火）Fear and Greed Indexは前日から3pt上昇した64でGreed。FOMC議事要旨での緩やかな利下げ期待を徐々に織り込んでいく形かと思います（過度の期待で買われていた部分は解消、特に仮想通貨関連）今後はトランプ次期大統領の発言によって不透明感が高まる可能性もありますので、何にどう反応するのかは注視していきたいと思います。
11/26（火）債券市場利下げ織り込み：FOMC議事要旨の内容から前日より12月の利下げ期待観測が進んだ形となりました。ただし来年以降の利下げ観測は逆に後退、緩やかな利下げ方針に市場は割と納得しているのではないかと感じます。明日は12月FOMC前最後のPCE指標が出てきますのでこちらは要注目です、インフレ期待が再燃か後退かでこの利下げ織り込みはガラッと変わる可能性がありますので。