雷の季節感
ゆきおろし、という言葉を知っている人は間違いなく雪国の人だ。
降った雪を除雪するという意味のそれとは違う、ゆきおろし。
こちらで、雪が本格的に降り出す前に、必ず起こる気象現象のこと。
(雪国と言われるすべての県で使われる言葉なのかはわからないけれど)
シンプルに言うと、暴風雨+雷、
本当に最悪な組み合わせだ。
週間予報に雷が出始めると、いよいよだなという気持ちになり、
ついにその日が来ると、雷マークが一日中表示されていることになる。
日中よりも夜間にその勢いが増している気がするのは、生活の音がなくなるからなのだろうか。
昨日は夜中、暴風雨と雷が猛威を振るっていた。
雨が時折霰に変わっているのが、窓に打ち付けられるその音でわかる。
雷は、時折閃光が走り雷鳴もあるものの、上空でずっとゴロゴロと長居している感じがする。騒がしいというには激し過ぎる、冬が始まるというお知らせ。
そんなことで、雷は雪国にとっては冬の象徴なのだ。
驚いたのは、関東の友人と話していた時のこと。
“雷は夏のもの“、夕立とセットの夏の風物詩として認識されていたことだ。
同じく、友人も私の“雷は冬のもの“という認識に驚いていた。
同じ雷なのに、イメージする季節が違うのは面白いなと感じる。
そもそも、冬というイメージが雪国と関東では大きく違うことも、関東の友人が増えてから気づいたことだ。
週間予報にお日様が並ぶなんて、、、本当に信じられない。
空気が乾燥するというのが、全く想像できない。
ふと目にした全国の週間予報は、異国のことのようにすら思えるのだった。
雪は降ってもいいのだけど、、
降っては溶けるくらいの感じでお願いしたいと思う、冬の始まり。