Photograph Hunter【2】
〜この物語はフィクションです〜
写真を狩るのが彼らの仕事。
その名は人呼んでPhotograph Hunter。略してPH(ペーハー)。
その実態や如何に!
主任:はい、お疲れさまです〜。
今日の報告をお願いします。
部下:はい!え〜…イマイチでした。
主任:イマイチぃ?なんだそれは?
部下:はい…ただひたすら暑くて仕事に身が入らず…。
主任:ん〜。これからまだ暑くなるからなぁ。
そんなことでは困るんだが…。
部下:はい…。もうしわけありません。
昨日の夕焼けは御覧になりましたか?
主任:あぁ、見た見た。
午後7時頃の焼け具合はなかなかいい感じだったな。
既に退社してたから撮影出来ず残念だった。
部下:昨日みたいな夕陽が撮れると帰社するにも気分がいいですね。
主任:まったくだ。
どうだ?今日あたり行っとくか?
部下:え?飲みに行くんですか?
今日は予約入れてないですけど…。
主任:バカもの。夕陽の撮影だ。
今日の撮影はイマイチだったんだろう?
部下:あぁ…はい。そうなんですが…どこへ?
主任:そうだな。ここからなら夕陽の見える高台が近いな。
部下:えっ!?まさか…。
主任:なんだ?どうかしたのか?
部下:あの高台へ続く道はうっそうとした杉木立…そして観音堂。
夕暮れ時の迫力と言ったらそれはもう…。
主任:なんだ?怖いのか?
部下:いえ、そんなことは…。
主任:まぁいいさ。とにかく行くぞ。車に乗れ。
部下:はぁ…。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?