珈琲道ぢろばたとの徒然記 その4
悲しい酒
山中さんを偲んで という思いがあって
山中隆太郎さんが作った建物の空間で
私の絵を展示したかった。
そういう意味では、私にとって意義は達成された。
ぢろばた二回目の個展(2007年)最終日の打ち上げで、
マスターはじめ常連の方に
一ヶ月間お疲れ様 とねぎらっていただいた。
共に歌を歌ったりできた。
思えば 見知らぬ地 秩父に来てから
約7年が経ち、珈琲道ぢろばたとの出会いからも
同様の月日が経っていた。
意見の違いはあっても(不ぞろいであっても)、
そのマスターと今、こんな形で共に歌を歌っている自分がいる。
自分が少し細いながらも、根をおろしている気がした。
私は 山中隆太郎さんとカラオケに行ったときに
恩師が歌った美空ひばりさんの曲・・
悲しい酒 を思い出していた。
最後に その歌を歌った。
マスターは声を殺すように泣いていた。
圧倒的な自家焙煎の珈琲の美味しさ
疲れを癒してくれるこのテイストに魅了され
今後も私は この店に時折顔を出すだろう。
珈琲道ぢろばたが あるかぎり。
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独学の画家 香本博(コウモトヒロシ)です。北海道から沖縄まで約130回の個展を開催してきました。より多くの方に見て知っていただけるよう、絵本出版なども考えています。応援よろしくお願いします。