自分福笑い 続
本気で嫌がる
先日教室で「自分福笑い」をしたお話しをしましたが
幼稚園で何回かと放課後デイサービスでも1月中に「自分福笑い」を実施しました。今日はそこであれ?と思ったお話しをしたいと思います。
幼稚園クラス
この課題に入る前、今日の制作内容は〜・・・・目隠しして私が作った「自分福笑い」を実際に遊んで見せていた時のこと。
「わ〜!」と楽しそうにしていたのですが、その後、自分の顔を鏡で見ながら自分の顔を福笑いにしますと伝えると
「絶対嫌だ」と真顔で訴える子がちらほらいて、通常の制作時でもイヤイヤを言ってみる子もいるので、そういう時もあるよね!くらいに思っていました。
違和感の正体は?
その後何回かの制作でも同じことがあり、福笑いやりたいやりたい!って話していても、いざ自分の顔を制作しますって言うとスンって嫌がるのはなぜ?と思っていました。
保護者の声
そんなモヤモヤしている状況で2回目の福笑い制作のクラスを行いました。お迎えに来て下さった保護者から
「先生〜聞いてください。ほんと面白いことがあって」
「え?」
「福笑いの制作なんですけど〜・・・・」
なんとなくピン!きた。
「もしかして、福笑いすごい嫌がってました?」
「そうなんです!本気で嫌だやりたくないって言ってって。私面白いなぁ!って思いました。自分の顔をぐちゃぐちゃにするのが嫌だって。。。。」
幼児の世界観
そのお話しをお聞きして幼児の世界観は大人の世界観とは異なることを思い出しました。以前、小学生クラスで行った時はそこまで嫌がることはなかったのですが
なぜ、幼稚園クラスではこうも本気で嫌がるこどもが出てきたのか。
その時考えたのが、幼児の独自の世界観、実在論(実念論)でした。自分が考えたことや想像したものが実際に存在すると思うこと。現実と空想の世界の区別ができにくいことから、もしかしたら福笑いで制作した自分の顔が右にいったり左にいったりとぐちゃぐちゃになることが現実になってしまうことを恐れている?
もし次年度、幼稚園で福笑いを制作にする際には自分の顔ではなく他のものにした方が良さそうだなと考えさせられた制作でした。