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6月12日まで!大英博物館 北斎 ―国内の肉筆画の名品とともに―

諸事情により、会期終了まじかの訪問になってしまいました。
作品をゆっくり鑑賞したいときは展示前半にご覧になることを強くおススメいたします。

うん。混んでいました。
そもそも久しぶりに行列を見て、ちょっとびっくりしてしまいました。

私は根性がないので、120点ほどの作品を全部並んでみることはできません。
人のペースでの鑑賞は本当に疲れるのですよ。

それで今回の展示の場合、みんなが並んで「あ、この絵有名だよね」と観ている展示室に入ってすぐの錦絵は、もし優先順位をつけるなら最後でいいですよね、だって錦絵だから。
それから「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を写真撮影するためだけに並ぶのもあまり意味ない気がする。。。いいけど。ちょっとググればころがっている。

みんなが疲れ切って素通りしている肉筆画はぜひゆっくり鑑賞してください。
日本画の場合、大英博物館まで行っても見られる確率は低いです。
油絵などと違って作品保護の観点から展示期間がとても短いので。

どれか一点ゆっくり鑑賞するのだったら「流水に鴨図」がいいなぁ。
デザイン化された水と写実的な鴨が最高に魅力的な作品です。
他の作品も直線的な水が見たことのないカッコよさでしたよ。

肉筆画を一通り観て、余力があったら北斎のお嬢さんである応為の「女重宝記」も小さい作品ですが、すいていたのでじっくり観てもいいかも。
以前テレビで応為の描く女性の指が独特だ、とかなり長い時間を取って語っていました。
指がシュッとしているんです。
私が爪を切るときには同じように切っています(笑)
だってその方が手がきれいに見えるんですもの。
お父さんがどんなに偉大でも女の人にしか描けないよね、ということを面白がっていただければいいかな、と思います。

ホント、あと残すところ一週間という今になって、そんなこと言うんじゃないよ!という感じで申し訳ないです。

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