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マーケットストリートの日常 1.いろんな交通

 マーケットストリートはとにかく騒々しい。世界中から沢山の人が歩道を行き交う。サンフランシスコ市内外のあちらこちらから地元の人もやってくる。自家用車、自転車、バイク、スケボー、様々な会社の観光バス、いつも見回っているパトカー。ちゃんと税金を頂いている義務を果たしている、と言わんばかりに必要以上に大きなサイレンを鳴らしてくる消防車。火事の時もあるが、大抵は意識を失って道端に倒れているホームレスやアル中のおじさんの救助が多い。

 とにかくあきれる程ホームレスが多い。近代的な新しいビルの建築はひっきりなしに行われていて景気は良さそうに見えるが、その分貧富の差が大きくなっているのか、ホームレスの数も増えている感じがした。以前は麻薬中毒者や、従軍して車椅子になった人を良く見かけたが、2014年にサンフランシスコ市内を歩いたときは、特に若者や親子連れのホームレスも増えていた。

 公共の交通機関は、サンフランシスコ市内を走る、Muni bus(ミュニバス)(ディーゼルカーと電気カーの二種類。いずれもエコ仕様。)、ノースベイに行く、Golden transit(ゴールデントランジット)、イーストベイに行くAC transit (エーシー トランジット)、アムトラックのエメリービルからサンフランシスコ間を補完する、アムトラックバス、フィッシャーマンズワーフ ー - カストロ間を走るF line(エフライン)という路面電車。(路面電車は歴史遺産。1890年から走っていて、ヨーロッパから輸入した歴史的車両もまだ健在。) また、地下にはミュニ会社(municipal transitの略)の地下鉄が路面と地下線路を走り、BART(バート)鉄道は、 (Bay Area Rapid Transit) サンフランシスコ間とイーストベイとサウスベイの各市をつないでいる。バートは各市の通勤客だけではなく、サンフランシスコ国際空港、オークランド国際空港、アムトラック駅のエメリービルなどから来る国内、海外から来る観光客も乗せて来る。

 海外からのツアー客は、タクシーや空港シャトルバスにも乗って来る。タクシーやシャトルバスの運転手は移民系のドライバーが多い。多分免許さえあれば人種や学歴の垣根なく就職ができるのだろう。大抵のタクシードライバーが外国人の私にも親切にしてくれて、

 「日本から来ました。」というと、

 「オー、コニチワー!」みたいなお決まりの会話でフレンドリーに接してくれる。話しているうちに、「以前サンフランシスコに住んでいた。」とか「芸大に通っていた。」みたいな話をすると、ドライバーさんが、色々と自身の移民して来た時の話をフランクに話してくれる。こっちは短期で来ていても、アメリカに住む移民の同志みたいな気持ちになり、「頑張って。」という気持ちを込めて降りる時にチップを渡して見送る。

 これだけの人や乗り物が毎日同じ通りを慌ただしく右往左往している。それぞれにドラマがあって、行く度にいつも映画の中にいるような気分になる。

参考サイト

SFMTA

http://www.sfmta.com

Golden Gate Transit

http://www.goldengate.org

AC transit

http://www.actransit.org

Market street Railway

http://www.streetcar.org/brief-history/

Bay Area Rapid transit (BART)

http://www.bart.gov 

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