#06 /Aチーム/ヒントは自然界から。
約1ヶ月間のミーテティングを重ねた成果を報告する中間プレゼン。
中間プレゼンの様子はオンラインサロン社外取締役の方々と、アーティストリー社員を観客にしたウェビナースナイルで取り行われました。
緊張の面持ちの皆様
「NARA(New Artistry Rest Area)プロジェクト」
実際に会ったこともない、学校も年齢も経験もバラバラな全国各地の学生が、このコロナ禍のなか、日本有数のものづくりの会社とともに、新しいものづくりの手法に挑戦しています。
要望のおさらい
おさらいとして、NARAプロジェクトの休憩所を設計するにあたり抑えるべき大切なポイントは3つ。
・アーティストリーのコアコンピタンスを活かす
・ビジネスにつながるデザイン設計
・木製で豊かな生活環境作りに貢献する
両チームのコンセプトが、この条件にどう答えていったのか、という視点からもお楽しみください。
では早速、Aチームの中間発表の内容に移ります!
この記事は、実際のプレゼンテーション動画から要点を抜粋して文章化したものです。
音声で聞きたい方や、この記事に載っていない全容を知りたいという方のために、中間発表の動画を近日公開予定です。
Aチームの考えてきたこと
プレゼンテーターは、先日アーティストリーに遊びに来てくれたShunjiさん。以下はShunjiさんのプレゼンテーションからの引用となります。
Shunji:Aチームの中間報告をさせていただきます。
まずAチームでは、初回のキックオフミーティングで
・3Dと5軸と、アーティストリーの持ち味である職人さんの技術を掛け合わせたものが魅力的である
・周辺の地域から愛される形を表現する
という点を考えていこう、という話し合いをしました。
Shunji:そして、実際に大まかなデザインの方向性を考えるための調査とデザイン出しをしました。
出たキーワードについて、説明していきます。
・パラメトリックデザイン
今回は3次元の曲面や、有機的な曲線を出したりけづり出したりするということで、設計の方法として、コンピュテーショナルデザインや、パラメトリックデザインといった設計の手法がいいのではないかという話になりました。
モデリングをする際にパラメーターに数値を入力したり、変えたりすることによって、モデルがリアルタイムに変形する、ビジュアルを見てモデルをたてて3Dを表現していくという方法です。
・足湯(灰皿を囲む使用シーン)
その他には、現状の喫煙所の形状的に、「タバコを吸う」という行為をしていながら、中心を囲って団欒している風景が、足湯の空間に似ているという話をしました。
・風、風車
また、タバコの煙があるので、風の流れをを可視化するという提案の方法もありました。
例えば、風車をつけてみようとか。
・自然界にも空間化、家具化できそうなヒントがありそう
例えば、衣笠だけのドレスのような傘の部分が空間になったり、猿の腰掛が木材を切った時の断面に似ているだったり、大木の下には影ができて空間ができている、とか。木材を使って木を表現したらいいんじゃないか、というアイデアもありました。
以上が事例調査、アイデア出しになります。
次は、実際にデザイン案を持ち寄っての話し合いをしていこうということになりました。
Shunji:実際のスケッチを書いてきてくれたり、
視線のとり方、道からの見え方、どんなふうに使われるのかというアクティビティを意識してくれたスケッチもありました。
「木」を作ってしまおう、という案を発展させて、枝が伸びていってその下が影になるデザイン、などのアイデアもあがりました。
shunji:このようなアイデアを踏まえて、Aチームでは以下のデザインの方向性を打ち出しました。
・生物的な形状をデザインコードに考えていく
自然的、生物的な表現が5軸には表現方法として向いているのではないか?
・アクティビティに応じて形状を設計していく
どこから人が入ってくるか、どんなところに目線を誘導したいとか、どんな使われ方をしてほしいのかという観点から実際にプランニングしていくことが必要。
そしての次のミーティングは、自然界をキーワードにリサーチとデザインをしていきました。
実際に、新幹線が鳥のくちばし、扇風機の羽の部分が蝶の形から来ているとか、色々と調べていくと出てくるんですけど、今回の提案も機能を持った自然界の小さいところに視点を持ってみて、形状を作っていくことが5軸の表現とマッチしているのではということを考えました。
今後のデザインの方向性
shunji:中間発表まで考えていたことが黄色い点線で囲われている部分です。
出てきたキーワードに対して、今後は緑の部分を考えていきます。
また、5.5軸という表現が出ているのですが、これは「5軸と3Dと職人を掛け合わせることによって、5軸のその先へ」という思いを込めています。
今回のアーティストリーさん とのコラボレーションで、職人さんという高い技術力を5軸加工した提案に組み込んでいくことによって付加価値を出していける。
それを追求するようなデザインを今後設計として考えていきたいと思っています。
以上で私たちAチームの提案をおわらせていただきます。
ありがとうございました。
・Bチームメンバーからのコメント
かんちゃんさん:有機的な構造であったり、生物模倣という考え方がすごい面白そうだし、オリジナリティーという部分が、アーティストリー の強みにつながるところなのかなと思いました。
ゆういちろうさん:結構僕たちの提案とかぶる部分が多々あって、自然的な生物の話であったり、きのことか、そういう寄生っていうところ、寄生を僕たちは「粘菌類」といって表現したりするんですけど、そこがまた今後また同じチームでやっていくとなった時にもっと深められたらいいなと思いました。
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生嶋:shunjiさん、素晴らしいプレゼンありがとうございました。
この記事は、実際のプレゼンテーション動画から要点を抜粋して文章化したものです。
音声で聞きたい方や、この記事に載っていない全容を知りたいという方のために、中間発表の動画を近日公開予定です。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
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