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山崎元さんの著書「息子への手紙」から読み解くキャリアの軸
「経済評論家の父から息子への手紙」を読みました。著者は山崎元さん。
タイトル通り、山崎さんは経済評論家。近年はわたしのような←超初心者にもわかりやすく優しく「お金の本質」について語った本、記事、コラムをたくさん書かれていました。
手紙のような書籍、気持ちそのまま伝わったページ
毎回、本を読むときは「まえがき」と「あとがき」を最初に読むようにしています。理由は、本そのもののエッセンスがぎゅっと詰まっていると聞いたから。
この話を聞きつけ、そうか、と思い続けていて。今回も例に漏れずこの順番で読みました。
すると最初に山崎さんの「素の思い」のようなものが流れ込んでくるのです。
「本」という決まった体裁から少し自由になっている気持ちが「まえがき」と「あとがき」から伝わってくる。
序盤からさっそく涙腺はゆるゆるになっておりました。
元々、資産形成やNISAのあれこれで最初に手に取った本が山崎さんの本でした。
見よう見まねでお金にまつわる勉強を始めてはや3年になります。
今年2024年の元旦に亡くなられたと知った時は残念でなりませんでした。これからもその生き方から率直なご意見が聞けると思っていたのに。
そもそもビッグファンだったので、このお正月は動画やコラムをひたすら見ていたように思います。こうしてさいごの著書を読み返す中で、
「そろそろ自分で考えて、手を動かせ。」そう言われているように思いました。
キャリアを言葉にまとめておく
私のモットーは、
(1)正しくて、(2)できれば面白いことを、(3)たくさんの人に伝えること
です。
息子さんへの手紙を本にするにあたり、働き方についての意見が多かったように思います。
労働を俯瞰してみせ、図解を差し込みながら本当に息子さんに語りかける口調で書かれている。こういった本は稀なのではないでしょうか。
最後の方では、山崎さんの仕事の集大成の話になり、どういう類のものなら活力が沸いたか、好きだったか、というテーマになりました。
それを一文にすると、上のようにまとめることができると言います。
山崎さんの場合は、(1)正しくて、(2)できれば面白いことを、(3)たくさんの人に伝えること。これがモットーであり、ぶれない生き方のための軸となる。
キャリアを振り返り、軸を一本通しすならどうなるだろうか。私の場合は
(1)興味が持てて(2)幸福な時間がふえる情報を(3)たくさんの人に届けること、でしょうか。
転職回数が多く、あちこちでさまざまな仕事に恵まれましたが、ひとくちに「これこれこういうことです。」という軸がほしかったところでした。
はじめましての方と仕事のお話をするときに、持っておきたい自分の中に流れる一筋の「テーマ」のようなもの。こういうテーマ曲がどんな仕事に就いてもBGMのように流れているんですよと言えます。
ちなみに、(1)興味が持てて、というのは自分が主体でもいいし、相手が主体であってもいいのです。どちらであっても活力が湧くのだと思います。
「あとがき」の最後の一言に全てが凝縮されていました。
さいごにこんな素晴らしい本をお土産に残してくれてありがとう。
ご冥福をお祈りします。
今回読んだ本はこちらです。