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初の大腸検査
昨年胃カメラとピロリ菌の除去をして以来、大腸検査も受けなければと思っていた。なかなか予約が取れなかったが、今朝、いよいよ検査の日。この歳になって、初めての体験はなんでも良いことだと思う。自分というものが見える。
初めての下剤。どのくらいの症状なのか人によりまちまちだ。夜の19時、絵画教室と作品の搬出を終え、当然絶食のまま、夜の育児。21:30に寝かしつけを終えてから小さな小瓶を飲む。最初の下剤は甘かった。
疲れ果ててすぐ寝る。そして朝5時。これから本番の2リットルの下剤。2時間で飲み終えるペースが大事。飲んで、歩いて、ひねって、また飲む。1時間後に便意。それからが大変。飲むたびに便意。結局3時間くらいかかって、20回以上トイレに駆け込む。その間も、ボスは朝の育児の手を緩めることは許さない。というか、そもそもこの検査の大変がまるでわかってない(そんなもんだろう)。健康体の人間には、病の大変さや苦しさが理解しづらいものだ。
さて、もう出し切るまで出し切って、空腹でフラフラしながらクリニックへ。10時からスタート。点滴を打ち、脱水症状で血管がペタャコになっていて、なかなか打ちづらい。そして寝台室へ寝かせられて麻酔。緑内障にはNGの麻酔薬があるらしく、事前に伝えててよかった。
眠ってるうちに診断が終わった。目が覚めたら13:00。医師やスタッフたちは昼休みだという。なんにもすることなく、みんなが弁当食べてるのかな?なんだこの待ち時間は??の思いながらうとうとしてた。
14:00診察結果は5分。
「ポリープ2個ありましたんで除去しときました」。
え??
ポリープあったのか。
腸には根拠のない自信があったんだが、見事に崩れた。
「良性なんで大丈夫だと思いますよ」
そうか。それなら安心だけど・・。ポリープか。。
中年になればポリープの一つや二つ、とドラマの台詞のようなことも言われるが、そうか。ポリープあったんだ。
同時に胃カメラも診察した。口からお尻から忙しいものだ。
胃の様子は、相変わらず良くも悪くもなく、逆流性食道炎と慢性胃炎は残っている。最近は調子良く、たくさん美味しく食べれてるのだが、油物が続くと喉に詰まった感覚があり、やっぱり以前のようにはいかない。先生に「去年と比べてどうですか?少しは良くなってませんかね。毎日漢方も飲んでるんですが」といっても、曖昧な笑顔と首を傾げるだけだった。
必要以上の説明はない。
ふらふらした足取りで、家に戻った。ポリープ、見つかってよかった
その程度で済んでよかった。最近周りで、初期大腸ガンで手術した人も2.3人いた。
ポリープ除去ですんだことは喜ばしいことだ。その分、術料が3倍かかったけど、なにもなくてよかった
よかった
よかった
よかったんだ
と繰り返し呟いても、全然心のモヤは消えない。
なぜだろう。
わからない。
多分、空腹だからだろう。
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