遺作として(2018年10月)
この作品は、長男が生まれる直前に仕上げた屏風画です。
ちょうどその月に、世界遺産・毛越寺での個展を控えていました。仏画を描き続けた中で、こう思いました。
「もし僕が死んだとしても、息子にこれだけは伝えられたという絵を描こう」と。
そうして、浄土からお迎えに来る阿弥陀如来の来迎図を描きました。
この写真は、半年後のものです。
このくらいの気概で絵を描き続けていきたいものですが、月日を重ねるごとに、パワーを吸い取られて、第二子が生まれてからも、子供たちに胸を張って、残せる絵。父はこう生きたんだ!という絵を、あまり描けていませんね。
頑張ろう。
この絵は、生涯にわたって、好きな絵だと思います。だって、父親になる決意表明だから。これほど誰かのために描いたものはないのだから。
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