
富士山の夢
今朝見た夢。
展覧会の搬入の準備に追われていた。やっとひと段落して、外に出ると、一人の短髪の初老が、自転車に乗らないか?と聞いてきた。隠れた小道から、良い景色が見えるという。
僕を乗せて進む自転車はとても遅い。申し訳なくなって、降りてから走ることにした。
小道を抜けると、どん!と富士山が見渡せる橋に出た。
初老の男性は、富士山の絵を描いていた。隣に溶けた雲があり、それが面白いようだ。
僕はよーく目を凝らしてみる。富士山麓の頂上が拡大されて見渡せる。
お鉢参りをする人たちがはっきりと見えた。

(夢ではもっと雪景色)。
美しいなぁと感動し、絵を描いている初老に、昔自分はお鉢参りをしたことあるんですよ、と伝えた。
そこで、息子に飛び乗られて目が覚めた。7:20だった。
僕は絵を描いていなかった。隣の初老の不思議な絵を見ながら、富士山を拡大してみていた。裸眼で望遠鏡のように。
それがまさに、今回の展覧会を表している。僕は講師でありながら、ほとんど新作は出していない。描けなかった。修行期間でも、教室運営がメインで、ようやっと2作のみ描けただけだ。
要は、隣で初老が絵を描くことを楽しんでいるだけだ。そうして、彼の描く対象を、彼以上に凝視する。
それだけだ。
隠れた小道の先に見えた、日本のシンボル。縁起が良いのは間違いないだろう。
と、思ってたら、SNSの過去の記事で、6年前の、こんな写真が上がっていた。

この絵を購入してくださった方が、愛犬を乗せて富士山を見にきたという記事。
なんと奇遇なことだろう。
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