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墜落
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巨大な旅客機が目の前で墜落する夢をみた。
比率からしてみれば、300mくらいあるような巨大な飛行機が、前部分で真っ二つに折れて、街中に墜落していく。目撃した僕らは、逃げろ!といって走る。走る。走る。
来る爆風を避けるために、ビル群へ。しかし崩れては元も子もない。
旅客機はゆっくりと墜落して、まるで「海に降りる飛行艇」のように、静かに着陸した。真っ二つのままに。
そして、目が覚めた。
せっかく忘れようとしたのに、幼馴染から送られたドラッカーの例で、鮮明に、現実世界に持って帰ってしまった。まぁ、幼馴染にもドラッカーにも罪はない。
これは、夢だ。
やれやれだ。あの白く透明な機体、水蒸気のような煙、火の気はない。真っ青な空。不時着の沈黙。
夢はあの世の景色と言われる。その色彩を現実に表すために覚えているという。巨大すぎる旅客機の破壊は「無意識の何か」を表しているのだろう。恐怖か?
現実と夢は違う。そこには圧倒的な空間の差がある。その背景は幻想的なものを感じた。逃げ惑う自分の足は軽く素早い。落ち着いて、来るべく爆風に備えてつつ、旅客機の動向を観察している。周りには、妹や家族がいたかもしれない。。旅客機の異様さが心に残っている。
おしまい。
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