フィールドオブドリームス
フィールドオブドリームを観ました。
やはり、名作は名作なのでした。
以前アメブロに書いた記事です。
"If you build it, he will come."
それを作れば、彼が来る。
このアメブロの記事を書いたのは2020年の1月。この年の11月に父は亡くなりました。
若かりし父親とキャッチボールをしたら、どのようなことを話すのでしょう。
この記事に書いていないことで、改めで思ったことは、「夢を叶えた場所こそが天国なのだ」というセリフです。
最初に「ここは天国かい?」とジョーに聞かれたとき、主人公は「ここはアイオワです」とその言葉通りに答えます。
しかしラスト、父に「ここは天国かい?」と聞かれたとき、主人公は、いろんな旅をして、父との出会い、そして遠くにいる家族を見ながら「ここはアイオワです」。と答えます。
まさに、今ここが「天国」なのだということに気づくのです。
今回は、「声」にも注目しました。
「声」が聞こえたとき、(奥深い魂の声)、その声に耳を傾けられるでしょうか。
さまざまな心の声が聞こえてきますよね。
現実的な声、感情的な声、理性的な声、警告の声、制限の声、叱咤激励の声、愉楽の声、過去の声、未来の声・・。
その中で、一番、意味不明な声ってなんでしょう。
沢山の騒がしい声から、じっとじっと耳を澄ましてみます。
その中で、一番落ち着く声ってなんでしょう。
"If you build it, he will come."
その声を、理由なく信じられますか?
神でも仏でもない、その声を。
それが、実は全てにつながっているかもしれませんね。
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映画を観終わって、深い感動に包まれながら、横にいた妻に、ラストシーンの撮影秘話を言ったら、
「それ、前に聞いたよ」
とバッサリ言われました。
僕は、一気に奈落の底に突き落とされたような気がしました。
同じ話をする中年おじさんなんですね。
そして、この映画の素晴らしさや、自分自身にとってどれだけ大切な気づきがあったのかを説明しても、きっと理解が出来ないのだろうなと。。
それは当たり前の話です。人にはそれぞれの趣味があり、経験があり、思い入れがあります。
僕は、サッと自分のアトリエに戻りました。そして、この「声」は、たとえ家族や息子や親友や仲間たちでも、聞こえないものなのだ、としみじみ感じた次第です。
自分にしか聞こえない「声」を、絵に表していくこと。それは、自分自身にしかできないことです。
だから、また独り、キャンバスに向かい絵筆を走らせます。
昔は、こう思ってました。
この絵を通して、観る人へ「声」を届けられたら。。
しかし今はこう思います。
声を絵をかく。ただそれだけ。そのあとはどうなるかわからないし、興味もない。
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