赤いイチゴの写真は、本当に赤い? 光と色と見え方の不思議な関係
春から初夏にかけての味覚の代表選手、イチゴ。
老若男女問わず好まれる食べ物の一つですね。
イチゴと言えば、赤いイメージがありますが、最近では白いイチゴも見かけるようになってきました。
とはいえ、やっぱりイチゴは赤のイメージが強いと思います。
そこで皆さんに、この有名な写真を見て頂きたいと思います。
さて、このイチゴ、赤く見えますか?
それとも……
こんにちは!
Artist_Saika事務局 中の人です。
イチゴの色は何色?
苺色とは?
甘酸っぱいイチゴ。
その絵を描いてください、と言えば多くの方が、苺は赤く塗ると思います。
色の名前を紐解くと、苺色という色があります。
これは少し紫がかった赤、と言われています。
英語名の「ストロベリー」は鮮やかな赤、と説明されることが多いのですが、ちょっと違う色なのでしょうか。実はここの定義は、少し曖昧なものがあるようです。
冒頭でお話したとおり、最近の果物売り場には、白いイチゴなんかも並んでいます。スイカに、赤や黄色があるとの同じように、イチゴもいろんな色が一般化してくるのでしょうか。
赤く見えるイチゴ、本当のところ
冒頭でご紹介したTwitterの写真。
このイチゴは赤く見えますか?
たぶん、ほとんどの人はちょっと顔をしかめながらも
「やっぱり赤色かな」なんて思われるのではないでしょうか?
実際は、このイチゴの色の部分をスポイトツールで取り出してみると、実はこんな色です。
赤いどころか、青緑のような微妙な色。
一体何が起こっているのでしょうか?
色の恒常性
色順応
人の眼は、照明の色が変わっても、ある程度同じものを同じように見る機能が備わっていると言います。たとえば、白い屋外の光で見たときと、黄色やオレンジっぽい白熱灯の元で見た時では、本来同じものでも違う色に見えるはずです。
しかし、人間はこれを脳内で補正し、照明が変わってもある程度までは同じ色であると認識できるような機能が備わっているようです。
過去の記憶にあると照らし合わせている?
シンプルに考えると、「イチゴは赤い」という私たちの記憶に見えるものを合わせているかのように感じます。ただ、実際のところはそのメカニズムは解明されていないようです。知らないものでも、赤いものは赤く感じることもあるようです。
人間の知覚って不思議ですね。
補正された色は心理効果はある?
さて、今回のような、実際は青緑色だけど、赤と認識されているような場合、その色が心に及ぼす影響は果たしてどっちなのでしょうか。
色々探してみましたが、そういう実験は見当たりませんでした。
例えば、色の周波数が、ホルモンの分泌に影響を与えているということが分かっています。そう考えると、青緑の影響をうけそうです。とはいえ、どう受け取るかというのも大事な気もします。
この辺りは、研究の結果を待ちたいところです。
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