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古い色と新しい色

色の世界には、色んな表現が見受けられます。
天然色、春色、夏色、秋色、冬色。
他にも無数の表現をご存じかと思います。

その中の一つに、古い色、新しい色、という表現があります。
色に新しいも古いもないと思うのですが、なんとなく多くの人が共通するイメージを持つのではないでしょうか。

こんにちは!
Artist_Saika事務局 中の人です。

古い色って何色?

古色を帯びる

皆さんが「古い色」と聞いたとき、どんな色を思い浮かべられるでしょうか?
琥珀色とか、セピア色とか、ちょっと黄ばんだくすんだ色をイメージされるのではないでしょうか?

歴史ある寺院や神社、古い書物や写真、古民家や家具など、どこか新品の鮮やかさとは違う、フィルターがかかったかのような独特の雰囲気をかもしているように思います。

古色の正体

この古色の正体って何でしょうか?
私の個人的な考えでは、汚れや劣化の事ではないかと思っています。
家具のすり減り感や、木の滑らかさは摩耗で起こるものだと思います。
書物や写真が色褪せたり、セピア色になるのは、酸化だったりするのでしょう。
木材が少し暗い色になるのは、細かな繊維の中に汚れがたまったものではないでしょうか。

しかし、劣化や汚れが「古色」として価値あるものと感じる人が多いのはなぜでしょうか。

実はこれは、「自然に近づいている」ということではないか?と私は考えています。

新しい色

エッジが立ってクリア

逆に新しい色って、どんな感じをイメージしますか?
代表選手はやっぱり白じゃないかと思います。
何の汚れもなければ、黄ばみもない。
白でなくとも、鮮やかでクリアな色のイメージはないでしょうか?

そんな状態を見ると、どこか不自然にも感じることがあります。
スパっと切られた切り口だったり、キッチリと張り付けられた角。
シャープに削られた壁面や、まっすぐ整えられたフォルム。
自然から切り出して、人の手が入り、人工物であることをむしろ主張していることが多いように感じます。

色はまさに鮮やか。
あまりまじりっけもないクリアなものが新しい色と感じられるように思います。

新しいものもいずれ古くなる

そういった、鮮やかでクリアで、キッチリしている新しいものも、いずれ古くなります。
酸化したり、日焼けしたり、欠けたり、擦れたりすることで、不自然さが消えていきます。
どんどん、丸くなって、密度が高くなって、自然の中に溶け込んでいきます。

そういえば、新しいものって手に入れると、はじめのうちはちょっとした異質感があるような気がします。それが徐々に馴染んで生き、いずれ古色を身にまとう。
これは考えようによっては、人間関係に似ているかもしれません。

新しい場、コミュニティに、新しい人が入ると、ちょっと異質感がある。
それが時を経ることになじんでくる。
きっと自然の法則の中で、新しいものは古いものの中で、それらと融合していくものなのかもしれません。

そうそう、古いものと新しいものが出会う、という文脈ではArtist_Saikaは、ethicalをテーマにしたこんなInstagramも運営しております。
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