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【番外編】美大卒業後_制作活動中23歳_伊達奈々実

【プロフィール】

服と絵画を制作している23歳、伊達奈々実。
京都市立芸術大学 油画専攻を卒業後、制作活動中。

【How I am here】

幼い頃から絵が好きだったので、
美術系の仕事に就きたいと漠然と思って生きていた。

中学校・高校と美術部に入り、文化祭で横断幕作りや展示に携わった。
高校から美術系の塾にも通った。
そして2017年に京都市立芸術大学へ入学。

専攻に関しては学校の方針でじっくり検討できるぐらいの期間が設けられており、2年生の時に油画専攻を選択し、油画を描くようになった。

ミュージカルの部活にも所属し、自分自身が変身願望を大切にしていることに気付いた。服の世界の魅力にも惹かれていった。そして、自分でも服を作るようになった。

このように「自分の本当にやりたいことは何か」という部分に向き合い選択できたのは
大学という自由な環境で日々教えてもらったことが大きく影響していたと思う。

大学で出会った人達は、何事も否定せず、自分の表現に対して真摯に向き合っていて、同じように周りの人にも接してくれるような環境だった。私も「どんな表現をしてもいいんだ」と思えた。

そして、自分の好きな「服作り」と「作品制作」を融合させたいと思うようになる。
服を作るための「布」を絵の具に見立てて、美術作品にできないか?
そう思い悪戦苦闘するが、納得できるものができない。

そんな時に「自分の夢」がアイデアのきっかけとなる。

人は皆、夢の内容というのは次第に忘れてしまうが、その夢の中では自分が執着を持っている服というものが、独自の形を持って情景として現れ、作品として作りたいものが夢の中で立ち現れていた。目が覚めてすぐ、このままこれを作ろうと思い立った。

服作りから来た要素として「制作で布を使うこと」と「絵を描くこと」が彼女の中で一致したのだ。

そのため自分が夢で見たものを思い出し、夢で体感したサイズと同じぐらいの立体作品を作り、それを観察しながら絵も描くことで、卒業制作の作品とした。

現在は、忘れてしまう感覚に逆らって思い出した夢や、起きている時に体験した思い出などをモチーフにしている。
そして布を支持体に利用し、凸凹で描きづらい状況を作った上に絵を描くことで、
「見た夢を忘れかけながらも後から思い出す感覚」と「物理的に布に邪魔をされながら描く感覚」をリンクさせる制作をしている。

現在、彼女の中では作品の方向性がまだ100%納得いくものにはなっておらず、これからも形は変わり続けるだろうと確信している。どうしたらベストな作品を作れるか検討しながら、日々制作をしている。


【ご本人から皆様へのメッセージ】

美術系の道を歩んで一番嬉しかったのは、自分や相手の世界観や感覚を大切にする人々に沢山出会えたことです。
私が美術を通じて出会った人々は自分の表現を肯定してくれるだけでなく、自分でも意識していなかった部分にスポットライトを当ててもらったり、気づいていなかった自分の表現の良さにも気づかせてくれることがありました。
そのおかげで「自分が本当にやりたいことは何か」という問いに真正面から向き合えているのが今だと思います。だから私はこの道を選んで本当によかったなと思っています。
若いうちから本当にやりたいことが何かを考えられる環境に行けたのは、悩みもするけど私にとって喜びや楽しいことでもあります。
もしまだやりたいことが見つからないと思っている人がいたら、まずはいま興味のあることに全力で打ち込んでみるのが素敵かと思います!

伊達奈々実

【👀 伊達奈々実さんについて詳しく知りたい方はこちらへ 👀】

◆Instagram
https://www.instagram.com/dateinente/
◆Twitter
https://mobile.twitter.com/gyozazaza73


〜最後に:運営局より〜

奈々実さん貴重なお時間をいただきましてありがとうございました、、!自分の本当にやりたいことに真正面から向き合い、自分の表現方法を確立していく過程を細かく教えてくださり、奈々実さんの体験を疑似体験したような感覚になりました笑同じ年の方にインタビューできたのは初めてでした!とっても嬉しかったし、自分も元気をもらえました。改めて今回ご協力いただきましてありがとうございました!

アーティスト発信所_運営局より


※この記事にある写真に関してご本人の許可をいただいております。

以上になります。


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