【作字挑戦記】文字で遊ぶ、形で遊ぶ(13〜15作目)
前回指針を得た!とご報告した通り、今回からは明確な方向性に向けて作字をすることになる。方向性が出来たとは、ようやく作品の『良し悪し』について評価基準ができたということでもある。
ということで、遊びとはいえ今後はきちんと振り返りながら作品を作ることにした。
それ用の簡単な振り返り用フォーマットがこんな感じ。
『1年本気で〜』の企画をやった時はnote記事用に作ったフォーマットにかなり助けられた部分があるので、今回もこのフォーマットを活用していこうと思う。
13作目:『錯視半立体風』
テーマ:"描いてる"面白さを表現する
オリジナルのフォントであること、手描きであることを強調したかった。文字をくっつけられるところは繋げつつ、色味で立体感を表現することで形が見えるようにしている。『奥行きを感じる文字だが、平面』を表現するため、背景に下描き時のガイド線を残している。
下描き(ボツ案)1
下描き(ボツ案)2
最終ラフ案
良かった所:
🙆 文字の立体感により形の面白さがより出ている気がする。
🙆♂ "誌"の形が独創的で面白い
反省点:
🙅 文字の大きさが不揃いなのが気になる。特に"作日"が潰れて見える
🙅♂ グラデーションはもう少し滑らかな方が立体感を掴みやすい。ざらついたテクスチャの入ったペンで黒板感は出てるが、コンセプトがブレている。
次作の予定:もっと形を崩せるだけ崩しても良さそう。まだ元の文字の形に引っ張られている気がする。本を参考にもっと変形させてみる。
14作目:『爽やかで独創的』
テーマ:独創的な形を美しく見せる
丸やカーブをアクセントにしたデザインで、印象的な形をつくる。形が強めに変形している分色合いはシンプルにまとめる。
良かった所:
🙆♂ 丸を上手くアクセントに使えていると思う。
🙆 アクセントは丸、はらいは太め、基本の線は一本の線など、フォントのルールが作れている。
反省点:
🙅♂ 線の部分が細すぎて全体を遠目で見た時読めなくなっている。
🙅カーブを意識するあまりグリッドからずれている。頑張ればきれいな長方形で収まりそう。
🙅♀ "創"のはらいがりっとうに干渉しているのが気になる。細かい形の調整が足りていない。
次作の予定:丸を大胆に使ったデザインでも、きちんとグリッドは意識して、水平垂直を整えるようにする。最終的な形は図形に収まるようにする。
15作目:『黒板の中の世界』
テーマ:黒板コンセプトのリベンジ
13作目で中途半端に取り入れてしまった、黒板のようなデザインをメインに据えてリベンジした。純粋に本の作例を真似した形だが、文字の図形化・白と黒のバランス、全体をぶち抜くラインの作りどころなど、そう簡単には真似できず改めて大原大次郎さんの凄さを感じた。
すごい、本当に。
良かった所:
🙆♀オールフリーハンドだったけどグリッドに合わせてきちんとラインを合わせられた。
🙆始めてぶち抜くラインを綺麗に作れた。以前までの無理やり作った感じより、かなり綺麗に流れていると思う。
🙆♂『日誌』の図形のバランス・前後感が良い感じにハマっている気がする。お気に入り。
反省点:
🙅『日』の縦線が横線の後ろに透けて見えたり、線のツギハギなど、細かい部分の詰めが甘い
🙅♀奥行きの斜線が不均等・角度も不揃いで気になる。
🙅♂『創作』と『日誌』でフォントのルールが違うように見える。『創作』がのっぺりして見える。
次作の予定:文字の図形化がまだイマイチ自由にしきれない。もっと自由にバラバラに動かしてみても良さそう。一回読めない覚悟で作ってみるのもアリ。その上でフォントにルールを持たせられるとベスト。
千里の道も一歩から
目標がはっきりした分、自分の作品のレベルも見えてきて、どんだけ差があるんだろうと遠い目をしたくなってきた今日この頃。
しかし、今思うと一作目の頃は遠い昔のようだが、まだたったの3ヶ月だ。
(創作日誌は2023年11月からスタート)
このまま続ければ1年後にはなんかこう……良い感じの作品が作れるようになっ…………てたら良いなあ!!
いやしかし本当に質は上がった気がする。振り返りなんてやり始めて、どんどん高度なことを考えられるようになっていくんだろう。
来年の私が楽しみだ。
1〜10作はまとめたが、きちんとした振り返りもすると流石に長くなりそうなので、これからは3〜5作位ずつまとめていこうと思う。
10作たまったらギャラリーに登録、で継続する予定だ。
もう少し質が上がったら有料で依頼を募集する系のサイトに出してみるのも良さそうだ。そもそも需要があるのかどうか気になる。