【作字挑戦記】自分がやりたい作字を考える(11〜12作目)
作字をしようと思った経緯を振り返る
作字に対してはずっと憧れがあり、いつか自分も作品を作ってみたいと思っていた。
思っているだけだといつまで経っても作らないので、noteのヘッダーにする=noteを更新するには作字をしなくてはいけない状態にした。
折角作字のいろはもわからないスタートなので、ゼロ知識で自分の思うまま作品を作ったらどうなるのか、自分の好きな傾向が気になって縛りを設けて制作してきた。
製作数が10を回り、俗に言う『自分だけの力』でどこまで出来るか限界が見えてきた。
『今の知識ではオリジナリティのある
タイポグラフィは作れない』
それと同時に、作字の方向性も見えてきた。
『一文字一文字が独自性のある形の、
既存のフォントに囚われない形』
×
『リアルな空間』
これが私の目指したい作品の方向性となる。ということは?
縛り、解禁!!!!!!
縛りを解き放ったので本を買った
『調べちゃ駄目』というオリジナリティの意味を履き違えた人のような縛りを設けていたが、自分の書きたいものの方向性が見えたため解禁。つまり参考作品をかき集めるターンに入った。
折角なので、切欠になったハンドレタリングの本を購入しようかと本屋に出向いたが……結果としては全く別の本を購入した。
完全な表紙買いだが面白そうな本を見つけた
どうやら色んな広告やらで使われている有名な作字作家さん?グラフィックデザイナー?の方の本らしい。
偶然見つけた本なので、全く予備知識無く中身を見たのだが、そこに載った作品を見て、もう……好き!!!となってしまった。
独創的な形が見てて楽しい作品(ラフスケッチ的なの含む)がたくさん載っていた。作家さんの名前自体は不勉強な私は知らなかったが、大変有名な人らしい。それほど日頃意識していないにも関わらず、案外見覚えのある広告なども多かった。
良いものを見つけたぞ〜とホクホクで帰宅。
さて……ここからどうしよう?
レタリングのすゝめと作字の違い
唐突だが、私はレタリング検定の準2級保持者だ。今まで散々『いろはが無い!』と言いつつ、実は『い』ぐらいはあったわけだが……
別にこれはテスト前に勉強してない!と言いつつ夜なべしてるタイプとかそういうんじゃない。レタリング検定の準2級の内容というのは、
【お題となるフォントの特徴を読み取って合わせて書け】だ。
(※ちなみに3級は基本のゴシック体と明朝体を字体一覧を参照して書く)
しかもアナログ。
つまりレタリング検定とは手書きでフォントを書く技術がメインなのだ。
だから私は基本の書体をアナログで書く技術は持っていても、ことオリジナルのフォントを作ることに感してはずぶの素人といえる。
それが今回、この本に出会ったことで一つの指標を得た。
既存のフォントに囚われない、
自由な形の作字
文字全体が絵のようで、面白くて見ていてワクワクするような文字が良い。
本の学びを活かして初の作字
11作目:創作日誌
まずはフォントという固定概念を消すべきだろうと、あえて本に載っていたアナログの手法を真似することにした。
紙を一画ずつチョキチョキしながら並べるという簡単な作業だが、これがなかなか面白い。本を読んでいて感じた特徴の一つは、文字という全体よりも、それを構成する一画一画の形への理解・挑戦がメインであること。
口みたいな形は変形させても〇にするくらいが関の山だと思っていたが、✕にしちゃったりする。
必ず画数分の部品が必要かといえば、そうでもない。
そして、それでも読める。
思ったより、文字全体の雰囲気で読んでいたんだとこの本を読んでしみじみ感じた。
この【読める】【読めない】のラインを、形の気持ちよさとの兼ね合いを見ながらギリギリまで粘る。そんな考え方が本書から感じ取れた。
それを前提に、一画一画切り出す時に図形化・単純化をしてみる。すると、手描きだと思いつかないような形になったり、切れ込みを入れた瞬間に急な思いつきで形を変えてみたりと、実際面白い変化があった。
固定概念の払拭という意味では大成功だ。
反省点は、白紙でもリアルならではの陰影がつけば良い感じにならないかと試しては見たが、思ったようにいかず形が一部見えづらくなってしまったこと。
ライティングの調整ができる環境でも無いので、素直に色紙を使えば良かった。
図形化を意識して書く
12作目:番外編
本の中で印象的だった作品の一つに、同じ言葉を色んなデザインに変えて遊んでいる事があった。同じ文字でも、形や色・あしらいを変えるだけでここまで印象が変わるのかと思い、是非真似したいと思った。
そのため今後は作字の言葉を『創作日誌』で統一してしまうつもりだったが、早速普段とは違う記事が書き上がったため、仕方なく今回は『番外編』で作成することに。
意識したのは11作目同様『図形化・単純化』すること。そして文字の形に囚われないこと。
これはこの本の作品から感じた特徴のもうひとつが、文字としてではなく図形として見える形にまとめている部分だったからだ。
そのため今回は、番外編という言葉から外へ向かう矢印をイメージし、全体が上向きの三角形になるようデザインしてみた。
10作目までとは明らかに異なる方向性のデザインになってきたと思う。
今後の作字作品について
今後はしばらくこの方向性で、字形の自由度に挑戦するような作字を作っていきたい。
しかし言葉は『創作日誌』固定となるため、ますますみんなには使いづらいものになるだろう笑。フォトギャラリーへの登録は続けるが……まあそれは追々考えるとする。
ちなみに、12作目からは初クリスタでの作字でもある。ベクターレイヤーを使いながら試行錯誤することになったが、
ぶっちゃけFrescoよりかなり楽だった……。
これから操作に慣れたらもっと楽になるのかと思うと、嬉しいやら虚しいやらで胸がいっぱいだ。
なにはともあれ、作字もステージが一つ上がった気がするので、今後もっと色んな作品を作りながら成長していきたい。
がんばるぞ、お〜〜〜!