![noteヘッダー](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/14828517/rectangle_large_type_2_8cef62e1ef5a743bace23d4ee4707ed4.jpeg?width=1200)
青いボク、それ見て笑う東京の空。
今日は、シャワーの音がいつもと違う。
”緊張しい”で代謝の良い僕の体と、スーツはとても相性が悪い。
おかげで夏なのかというくらい掻いた汗を、心ゆくまで流していく。
いつもと違うシャンプーのにおい。オーガニックは僕にはまだ早い。
部屋着に着替えると、まだ22:00を過ぎた頃だ。
ドミトリーの部屋には人がギッシリと詰められている。
僕らと彼らの間にあるのは、カーテンという布一枚。
なんとなく、落ち着かない。
僕はこの街に何かを求めて、外へ繰り出した。
僕は今、東京にいる。
部屋着に着替えたものの、足元は先っちょのとんがった革靴である。
朝磨いてきたはずなのに、靴の先がもう白い。
ちぐはぐだ。とにかく、格好がつかない。
大通りを歩くと、コンビニが飽和している。中に入りなんとなく棚を見回す。
地元にあるコンビニには置いていない商品が沢山ある。
少し、さみしい気持ちになる。
仕事帰りの女性が、コンビニの前でたばこを吸っている。
吐いた煙が車の排気ガスと交じり、空へと消えていく。
煙も彼女の表情も、どこか諦めた様子で空へ溶け込んでいく。
その横顔を、かっこいいなあと少しだけ思う。
僕もいつか、そんな横顔をしてみたい。
僕は東京にいる。
なぜ、東京にいる?
自然が好きなのに、
山が好きなのに、
田舎が好きなのに、
僕はこの街に住むことを決めた。
のんびりが好きなのに、
忙しい会社で働く。
人と話すのは疲れて仕方がないけれど、
営業をやる。
ちぐはぐだ。
とても、ちぐはぐだ。
でも、理由はとてもシンプル。
それは、もっと好きな自分になりたいからだ。
僕は挑戦していない自分が大嫌いだ。現状維持でいようとする自分が大嫌いだ。
半年後、ここは僕の街になる。とても怖い。そして、とても楽しみだ。
僕は今、東京にいる。
ここを、第二の故郷にしてやる。
関西弁だけ、忘れんとこ。
おわり。
note更新してます!ぜひ!