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“読も” 2022年6月度 第18回|ex.Gran9

拝啓 神戸ART HOUSE様。

初めてステージに立たせていただいたのは19歳の頃でした。

生まれて初めて組んだオリジナルバンドで出演した日、落書きだらけの楽屋を見て「わー!ライブハウスの楽屋って感じ!」とドキドキしたのを覚えています。
そしてその隅っこに、私も一筆残しました。もう誰も知らないバンドの名前です。
それから間もなくバンドは解散し、ART HOUSEとは疎遠になりました。

そして再び19年が過ぎて、私は38歳になりました。
その間にART HOUSEは私の日常になっていました。

バンドでは20代の後半から再びART HOUSEのお世話になり、今に至るまで何度ライブをさせていただいたか、個人としても何度チケットカウンターを通ったか、何杯のビールを飲んだか、何人に酔って迷惑をかけたか、本当に数え切れません。本当に。

一番長くお世話になったバンドは昨年解散しましたが、もし再びバンドを組めるなら、その時はきっとART HOUSEでライブをするんだろうと漠然と思っていましたが、それは叶わなくなってしまいました。とても残念です。

この先更に19年経ったら57歳。その時どんな風にART HOUSEを思い出すのか、今はまだ想像も出来ませんが、ここで出会いをいただいた繋がりを、この先もずっと大事にしていきたいです。
ART HOUSEはなくなっても、次の展望があるとのことなので、そちらも楽しみにしています。

これからもどうぞよろしく。 敬具。

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