“読も” 2022年6月度 第8回|アトリエコード
アートハウスとの馴れ初めを語るのか
アートハウスへの感謝を言葉に連ねるのか
アートハウスで教わったことを描き出すのか
アートハウスの好きなところを羅列するのか
結局のところ書きたいことは山ほどあるけど
どれもこれも思い出にするには鮮明で
でも思い出して言葉にするには繊細で青臭くて。
そういえばブログ書くにあたってダンボールを漁ってたらアートハウスに出始めた頃のカセットテープがまとまって出てきた。
この頃のうんぱん(たいすけさん)の真似は今もできる。
ちなみにチーキーのドラムのたけし君のモノマネは今でも神戸でいちばん上手い自信がある。
あと昇平さんの芸風はあまり変わってないことにも驚く。
ところで先日お客さんに
「結婚したいんですけどどうすれば相手見つかるんですかね?」と言われて
「こんなところに入り浸って酒のんでたらできるものもできないよ」
と応えた私はとても失礼。
でもそれぐらい居心地のいい空間であり、
人が集まる場所であり、
自分らしくいられる場所。
よくよく考えるといつもお客様ファーストで、バンドファーストで、本当に利用者ファーストな場所。
コロナ禍でもライブハウスの火が消えないように、お客さんが楽しめるようにとAHOが始まり
ドリンク代の安さと種類の豊富さは神戸随一で
ライブ後の精算(ミーティング)の長さは関東までその名がとどろき、某クロガネさんなんかは親身になって毎回朝まで精算してたらしいしそれに付き合う昇平さんもいい迷惑だ。
(どっちがそうさせていたのかは未調査)
ともあれ、そんな人達が創った場所に僕も20年以上出させてもらってて、人生の半分以上アートハウスに居たと考えるととても感慨深い。
特に売れるでもなく鳴かず飛ばずで、
恥ずかしげもなく好きなことをし続けられる場所なんて他にあるのかな?
と、今更ながらに当たり前の日々がいかに当たり前じゃなくて、
色んな人に支えられていたことに気づくオーバー40…
いや40歳て…
昔は25歳になったらバンドやめよとか思ってたのにどんだけ辞めさせてくれへんねん!
どんだけ夢見せさせる気やねん!!
かつてアートガールズなんて言われてた20代前半のお客さん達も今や40手前…
…しかも今も現役な人達も多い!
色々心配にもなるけど(これまた失礼)、同時に素敵な年齢の重ね方をしてると思う今日この頃。
1度きりの人生に悔いなきよう
ラオウ顔負けの人生を生き抜いてほしいし、僕自身もそうありたい。
いつか形が変わって
いつか名前が変わっても
僕らの中に生きるアートハウスを忘れないように
また新しい場所から始めよう。
本当は寂しいけれど、今はおやすみ。
伊豆ビル、お疲れ様。
そしてありがとう、神戸ARTHOUSE。
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