“読も” 2022年7月度 第27回|カリニャンクール
「出会い」
カリニャンクールshin
まず先立って、いつも仲良くしてくれるアートハウス関連のみんな、本当にありがとう。
出演者、お客さん、スタッフのみんな。
本当にいつも感謝してるよ。
神戸アートハウスが長年に渡って地元バンドのみならず、羽ばたいたメジャーバンドにもずっと愛されている理由。
それは僕が愛した理由と同じだろう。
僕は20年ほど前にメジャーの夢をあきらめ音楽を捨てて神戸に来た。
なのになぜ今、CDを創り、ライブを重ねているのか。
「アートハウスのせいだ。
いや、アートハウスのおかげだ。」
こんな想いでアートハウスに出続けたアーティストが多いのではないだろうか。
その功はドロップアウトしそうなアーティストの受け皿としても、世に馳せるアーティストの後押しとしても万能に機能し、バランスの取れた采配を見せた昇平さんの力に他ならない。
そしてこれは無意識に行われている部分の方が大きい。
商売だけで考えたら言う必要のない厳しい意見をしっかり伝えて来たから愛されている。
例えば昔Jamieのライブ後にマーシーが昇平さんにちゃんと練習してる?って怒られたことがあると言っていた。でもコロナ化にて弁当を運び続けた。これも愛だ。魅せられてしまったんだ。ドMかよ!
ちゃんと昔ながらのライブハウスの形をこれだけ時代が変わり、これだけアーティストが減った今でも続けている頑固さと不器用さが最大の魅力なのではないか。
そして今、正反対の性質を持つ店長のりおがその背中を追っている。
みんなそれをわかっているから応援する。
店長としてライブ中の姿勢にも見て取れる。
見てて少し怖いがブッキングの組み方にも見て取れる。
形の違う2本柱としてしっかりと歩み始めている。
そして素晴らしい愛される素質のあるスタッフ達が支える。
これからの神戸の音楽シーンの中心に立つのは間違いなくこの組織である。
間違いなく今回の閉店はそのために必要だった。確認も出来た。目標も出来た。光が見えた。
今後もこの愛のサークルは広がっていくだろう。神戸の音楽シーンと共に。
本当に良い出会いだ
ありがとう
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