January Art Scène ハマスホイとデンマーク絵画
雨の日に訪れるのとおなじくらい、冬の寒い日に訪れる美術館が好き。
2020年になって初めての美術館は、何度も足を運んでいる東京都美術館へ。
去年からずっと楽しみにしていた展覧会で、北欧のフェルメールとも評される、ハマスホイとデンマーク絵画の展覧会へ行ってきました。実はハマスホイのことをあまり知らず、西洋美術館に1枚の絵があったのをぼんやりと、覚えていた程度。日本では2008年以来で12年ぶりの展覧会だそう。この展覧会で特に気に入った作品を紹介していきます。
ヴィルヘルム・ハマスホイ 《寝室》 1896年 ユーテボリ美術館蔵
使う色を極端に絞った、グレートーンの室内が印象的。
同じモチーフを何度も作品として残したり、
柔かく差し込むひかりが少しずつ違って
ひなたぼっこをしてるような気持ちになりました。
ヴィルヘルム・ハマスホイ 《カード・テーブルと鉢植えのある室内、ブレズゲーゼ25番地》 1910-11年 マルムー美術館
ヴィルヘルム・ハマスホイ 《ピアノを弾く妻イーダのいる室内》1910年 国立西洋美術館蔵なのでこの作品は西洋美術館常設展にて鑑賞できます。
ハマスホイと同時代の画家たちの作品が多数展示されていて、個人的にはハマスホイ作品のある最後のお部屋から周り、同時代の作品展示へ戻ってくるのがおすすめです。
ピーダ・イルステズ 《ピアノに向かう少女》 1897年 アロス・オーフース美術館蔵
ヴィゴ・ヨハンスン 《きよしこの夜》 1891年 ヒアシュプロング・コレクション蔵
冬の冷たい日に、デンマークの人々が大切にしている
ヒュッゲ(hygge)な生活を垣間見れる作品や
ハマスホイのミリマリスト的で静謐さを纏った
作品にたくさんたくさん癒された時間でした。
ハマスホイとデンマーク絵画は上野の東京都美術館にて3/26まで開催。
平日は今のところゆったり鑑賞できて快適でした。
グッズも充実しているので散財必須です。