とよたぷらっとアートセンター[TPAC]『アートの見方-入門編-「みんなで見よう!百鬼夜行!」』の報告です。
2021.1.10(月祝)
10:10~12:00(予定)
豊田市美術館、講堂
とよたぷらっとアートセンター[TPAC]『アートの見方-入門編-「みんなで見よう!百鬼夜行!」』
主催:TPAC magazine/とよたアートプログラムマガジン
参加者10人
今回「アートフレンド」はTPAC magazineさんより、ファシリテーター(トーカー)な依頼を受けました。
ご参加頂いた方々ありがとうございました。
初めにちょっと予備知識的な作品の見どころの解説後《百鬼夜行》を各自でフリー鑑賞。
その後メイン鑑賞会を行いました。見た感想のシェアをして、「アートの語り場」の様な場を持ちました。
見どころ解説スライドは、後のメインの鑑賞会の邪魔にならないように、特別に用意しました。展覧会のネタバレにならないようにし、作家の解説コメント等は無くし、参加者が自分の感性で自由に《百鬼夜行》を体感して頂きたいと思いました。
自由な「アートを語る場」では、適度な間隔を置いて車座で、お互いの顔が見えるように椅子を配置しました。
ファシリテーターより「なんでもいいので思いついた感想、疑問をお話ください」から始まりました。
参加者意見
「今日で《百鬼夜行》2度目です。以前は気が付かなかった妖怪の行列のバックの背景が目に留まりました」
「妖怪、戦争での人など、様々な変化を実感しました」
「最近のテレビの第二次世界大戦を取り上げた番組と比べて見た」
「どうして、戦争中と、終戦後に、日本人はあんなに変われたのか」「政治のせい?」「戦後、日本は憑(つ)き物が取れたんだと思う」「憑き物とは、まさに妖怪!!」
「ホー・ツーニェンはどうしてアニメションを使ったのかな。アートなら何かを表現すのに、1枚の絵とか、1個の彫刻とかが一般的なのに」など、
難しい問題を含む作品だけに、長くなる発言を丁寧に聞いて、まとめるファシリテーターのおかげで、様々な意見が出ました。
《百鬼夜行》は、5つのアニメーションから成り立つ作品ですか、アニメの分かりやすいイメージとは程遠い難解な作品と言われています?
それは近代以降に消えた妖怪とそれ以降に世界を席巻した戦争、そして現代の日本文化―じつに複雑な日本の歴史や精神史が盛り込まれた作品だからです。
でも、こうやってファシリテーターのもと、考えや気持ちを共有し、他の人の話を聞くことにより、参加者には、何となく分かったこと、さらに分からなくなったことなど、様々な思いを持ち帰って頂いたことになったと思います。
「アートフレンド」はこれからも、アートの難解で複雑な所も、鑑賞の楽しさとして伝えていきたいと感じました。
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