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シブヤフォントで地域をつなげるアートファシリテーター育成事業第2回講座

1、開催日時  2022年9月3日 13:00〜17:00

2、参加者
    運営:東京工芸大学 福島治、シブヤフォント 磯村歩、水野弘子(記)
 ゲスト講師:渋谷区障がい者福祉課 課長 齋藤 貢司
       工房ぱれっと 施設長 玉井七恵、同施設 利用者 河合真里
    受講者12名(欠席2名:渡辺 祐子、高橋 麻衣子)

3、場所  渋谷区文化総合センター大和田8F シブヤフォントオフィス

4、目的

シブヤフォントの関係者である渋谷区障がい者福祉課と障がい者支援施設の施設長と利用者から、シブヤフォントに取り組む意義、背景、経緯を聴講し、シブヤフォント事業の理解を深める。また
鑑賞プログラムを受講者自身でファシリテーションできるよう実践する。

5、プログラム内容

1)渋谷区障がい者福祉課からの視点による講義(渋谷区障がい者福祉課 課長 齋藤 貢司)

 ①シブヤフォント年度ごとの主な活動説明
・渋谷お土産プロジェクトの成り立ち
・渋谷区員の名刺へのシブヤフォント採用
・超福祉展との連動
・渋谷スクランブルスクエアお土産開発
・グッドデザイン賞受賞
・一般社団法人シブヤフォントの設立

  ②シブヤフォントへ事業の意義・期待
・障害のある人への理解促進
・事業所・当事者の方々の活動の充実
・工賃還元
・渋谷、地域に根差した活動、事業展開

 ③質疑応答・感想 など

2)渋谷区内障がい者支援事業所からの視点による講義(工房ぱれっと:支援員 玉井七恵、利用者 河合真里)

 ①工房ぱれっとについて
・工房ぱれっと創設の背景(利用者の高齢化に伴い、身体的負担の少ないものづくり業務をスタート)

 ②河合さんについて
・焼き菓子製造から絵の制作に携わることになった経緯(家庭内の環境変化によるストレス等々)
・シブヤフォントに関わることでのポジティブな変化(作風が明るくなるなど、自信を取り戻していった等)河合

 ②質疑応答・感想 など

河合さんによる初期の制作
河合さんのシブヤフォント採用アート


3)対話型アート鑑賞のファシリテーション体験
 
 2グループに分かれて、シブヤフォントを鑑賞する対話型アート鑑賞プログラムのファシリテーションを体験した。1つの問いにあたり、1人が担当し、設問終了後に感想や意見を共有した。


対話型アート鑑賞実施の様子
対話型アート鑑賞実施の様子
対話型アート鑑賞実施の様子
対話型アート鑑賞実施の様子

6、まとめ
渋谷区障がい者福祉課、障がい者支援事業所からの講義を聞くことにより、受講生はシブヤフォント事業の現場を感じ、理解を深めた。特にシブヤフォントの活動を通して、障がい者自身の自己実現につながった事例などは、今後ファシリテーションする現場において、伝えるべき物語がなんであるかについて知ることができた。また受講者は、対話型アート鑑賞(シブヤフォント版)のファシリテーションを受講者自ら実施し、互いに意見を交換することで、自らが実践する意識を醸成した。

7、次回の開催概要
継続してシブヤフォントの関係者の話を聞き、よりシブヤフォントに対する理解を深める。次回の登壇者は、桑沢デザイン研究所におけるシブヤフォントの授業の教員であり、またシブヤフォントのアートディレクターでもあるライラ・カセムと同授業を受講した学生2名を予定している。加えて、今回と同様に受講生によるファシリテーションの実践を行う。


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