9月11日(土)関西サッカーリーグ第13節 VS ポルベニル飛鳥
2021 Match Report #18
大 会: 関西サッカーリーグ第13週 vs ポルベニル飛鳥
試合結果:1-2
終盤に追い上げるも逆転ならず。優勝を逃す。
【前半】
ポルベニル飛鳥はCBとMFの守備力が高く、失点が少ないチーム。
フォーメーションは4-4-2でプレッシングはほとんど行わず、ミドルゾーンや自陣でブロックを作り、ボールを奪った瞬間、キープ力のあるFWにパスを素早く送り、カウンターを狙ってくるスタイル。
スタイルの噛み合わせから、ボールはこちらが保持する時間が多くなります。
しかし、この日は後方のポゼッションがもたつき、思うように攻撃ができません。ピッチの問題もあり、CBのボールコントロールが不安定で、前線が相手の背後に出るタイミングや、サイドにつけるタイミングが遅れ、攻撃のリズムが生まれません。
背後をうまく狙えないので、相手の守備を広げることができず、ブロックの外から攻撃する場面が増えます。クロスを上げることはできますが、中央を固められているのでシュートを打てません。少し攻めあぐねる時間が続きます。
前半30分、相手のカウンターを阻止した直後、2トップのコンビネーションでCB髙橋(寛)と白を突破され、先制点を決められてしまいます。ポルベニルはその後、自陣に引いてブロックをさらに強固にします。前期の敗戦と同様、非常に厄介な展開に陥ってしまいました。
【後半】
ベンチに戻ってくる選手たちの雰囲気は少し重い印象でした。まずは明るく、自信を持ってプレーすることを促し、ブロックを作る相手に対して、攻撃のテンポアップを選手たちに求めました。サイドにボールを送る選手とサポートする選手の役割を整理し、前線の仕掛けのスピードを上げる。相手のブロックは強固で、こちらの使いたいスペースを消しているので思うように崩すことはできませんが、相手がゴール前を固める前にクロスを上げたい思いでした。
後半開始。やはりポルベニルは引き続き自陣に固いブロックを作ります。
こちらも後方でボールを動かしながらチャンスをうかがいますが、相手の速いスライド、連携のとれた守備に隙を作り出せず、前半同様攻めあぐねます。前半よりはボールはスムーズに動いた印象ですが、それでもチャンスを作れるほどのスムーズさはありませんでした。
後半33分にはカウンターからさらに失点を喫します。
中央でボールを失い、一気に攻め込まれます。痛恨の2点目を奪われてしまいましたが、まだ時間はあります。
37分に奥津のクロスに大北が飛び込み1点差に詰め寄ります。さらに門司をピッチに送り、中西、大北、門司の高さのある選手を前線に揃え、後方からロングボールを送ってパワープレーで得点を狙います。そのロングボールから最後にビッグチャンスを迎えますが、シュートは枠をとらえきれず。無常にもタイムアップ。優勝が遠のく、痛恨の敗戦となりました。
この試合は、先制点を奪われたことで、相手の望んだ展開に持って行かれてしまいました。
自陣に引いた相手を崩すのは、世界中のどのチームでも簡単ではありません。しかし、今の我々には無理ではないという自信がありました。しかし、ピッチとの相性からか、選手たちの力が存分に出せない状況下で、光明を見出せなかったのは、監督として非常に悔しく思います。
そして、この試合の翌日、おこしやす京都ACが勝利し、最終節を残して優勝が決定しました。
望んでいた優勝に手が届かず、自身の力不足に歯痒さを感じます。
今シーズンのアルテリーヴォは攻撃・守備ともに良いレベルにあり、関西のチャンピオンになるポテンシャルは十分に持っていたと思います。しかし、勝負強さにおいておこしやす京都ACには敵いませんでした。
リーグ戦最後の相手は関大クラブ2010。優勝を逃した次の週のゲームというのは精神的に簡単ではありません。もう一度集中力を高め、最終節を勝利で締めくくりたいと思います。
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