7月10日(土)関西サッカーリーグ第9節 VS おこしやす京都AC
2021 Match Report #12
大 会:関西サッカーリーグ第9週 vs おこしやす京都AC
試合結果:1-3
今季2敗目。首位の座を明け渡す
おこしやす京都AC(以下、京都)とは今季3度目の対戦。今までの対戦では2度のドロー。今度こそは勝ちたい試合でした。しかし、望んでいたような結果にはなりませんでした。
前半で先制され、同点に追いつくも、試合終盤に2失点を喫し、敗れました。
ですが、勝負自体は紙一重だったと捉えています。
《前半》
京都はリーグ戦の合間に天皇杯があり、連戦と移動でコンディションは悪い。さらに怪我人が多く、ベストな布陣ではない。非常に困難な状態にありました。
しかし、こういう時こそチームというものは団結します。元々持っている力に加えて、今回のバックグラウンドは非常に厄介だと感じていました。大一番で燃えているのは相手も同じ、そして困難な状況でこそ、精神が体力を超えてくる。今までで最高のおこしやす京都との対戦になるだろう、と試合前のミーティングで話し、集中力を高めていました。
試合開始。フォーメーションはどちらも4-5-1。京都は立ち上がりは前線からプレッシャーをかけてくると考えていました。もし、自陣や中央でボールを失えばピンチになる。それまでは中央でボールを失わないために、サイド攻撃を徹底しようと計画していました。
しかしCBやSBからの配球が中央に寄ってしまい、GKにキャッチされる場面が多く、思うように相手陣内深くまで押し込むことができません。
まだゲームが落ち着かない前半15分、自陣でボールを相手に渡してしまい、右サイドを突破されます。クロスを入れられ、一度はシュートブロックしたものの、こぼれ玉を押し込まれてしまい、先制点を奪われてしまいます。
その後、飲水タイムで仕切り直し。まだまだサイド攻撃が徹底できてないので、まずはそれをやるように選手たちと共有しました。その後は京都のプレスも落ち着き、徐々にアルテリーヴォペースに。サイド攻撃を徹底し、相手を押し込んでいきます。
左サイドから髙橋(俊)がドリブル突破でチャンスを作るなど、ゴールの匂いは十分。
30分。加藤が相手DFラインの前で宇都木からのパスを受け、裏に抜け出した堀野へスルーパス。堀野の中央へのパスを大北が押し込み、同点に追いつきます。
以降、京都の運動量は急激に落ち、こちらがボールを保持する時間帯が増えます。
左サイドから何度かチャンスを得ますが、ゴールは決めきれず。前半終了。
相手の勢いがなくなっていただけに、後半に入る前に逆転しておきたい展開でした。
《後半》
京都は連戦の疲れか、前半途中から前に出ることができなくなってきていました。
正直、前半でもう1点欲しい展開でしたが、後半開始からさらに畳み掛けたい。
もう一度サイド攻撃を徹底し、相手陣内に押し入り、サイドから得点をあげたいと考えていました。
後半開始。ハーフタイムで一息つかせてしまったので、また京都の動きに活気が戻ります。こちらは再びその勢いを削ぐべく、サイドを突破し、クロスからチャンスを作ろうと試みます。
しかし、もう一歩でゴールが奪えません。後半10分過ぎに大北に代え、スピードのある中西をピッチに送ります。
中西が入った数分後、左サイドからチャンスを得ますが、ゴールを決めることはできず。
飲水タイムに入ります。飲水タイムの後もこちらには勢いがあり、得点の雰囲気はありました。
しかし、ここで点を取れると信じて前に出た瞬間、運動量は落ちたとはいえ、京都の牙の鋭さを思い知らされました。
後半30分、ボールを奪いにプレスをかけに前に出たところ、GKのパス一本でかいくぐられてしまいます。それを右サイドに展開され、1vs1からミドルシュートを決められてしまいます。
運動量の落ち始めていた相手に対し、非常に痛い2点目を与えてしまいました。そこからは少し焦りもあったのか、ボールを失う場面が増えてきます。なかなか前線でボールがキープできなくなり、逆に徐々に押し込まれる展開に。CKのチャンスも得ますが、枠を捉えられません。
さらにアディショナルタイムに豪快なボレーシュートを叩き込まれ、1-3。それでも1点を返そうとしましたが、無情にもタイムアップ。
非常に悔しい敗戦でした。
相手に崩されるような場面はありませんでしたが、やはり一瞬でも隙を見つければ積極的にゴールを狙ってくる度胸、そしてそれを決める決定力、勝負強さは京都が上でした。欲しかった勝ち点3を取られてしまい、順位が入れ替わってしまった事実や試合中にうまくいかなかった部分とは真摯に向き合わなくてはなりません。フィニッシュの精度やチャンスメイクの質。後半にメンバーが変わってからのフィーリングの合わせ方。シュートブロックの距離の詰め方。向上させるべき部分を見つめ直して、また歩んでいきます。
今回は無観客試合でしたが、リモートで応援してくださった皆さん、ありがとうございました。
リーグ戦は今節で一時中断。再開は8月22日のCento Cuore HARIMA戦です。
それまでは、全国社会人サッカートーナメント予選、そして和歌山県代表として国体の近畿ブロック大会に挑みます。
アルテリーヴォはまだまだ伸びしろのあるチーム。しかし、シーズンも終盤に差し掛かってくるので、いつまでも「可能性を持ったチーム」のままではいけません。
チームの持つ可能性を実力、結果に変えていけるように、また進んでいきます。
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